このマイナーリリースは、Ouroboros BFT(OBFT)コンセンサスプロトコル実装への切替え後に不具合を生じる可能性のあるバグを修正します。ただし、このバグはOBFTを有効化する前に処理したため、ユーザーに影響はありません。
またこのリリースでは、大量のトランザクションを扱う可能性のある取引所のために、多数の出力によリ生じる不具合を軽減するための改良を加えています。
Cardano SL 3.0.2
修正済みの不具合
今後のOBFTへの切替えにより生じる可能性のある同期の不具合
- OBFTコンセンサスプロトコルへの切替えによりブロックチェーンの同期ができなくなる可能性があるという問題が発見されました。このバグはOBFTを有効化する前に処理したため、ユーザーに影響はありません。この問題は現在修正されました。
ネットワーク制限を超過したトランザクションの阻止
- 手数料の調整後、コイン選定の結果として生成されたトランザクションが、ネットワークが定めるサイズ制限をわずかに超過する場合があります。ネットワーク制限を超過するトランザクションの送信を阻止する確認機能が追加されました。
トランザクションが失敗した場合のコイン選定の改良
- 非常にまれに、複数の出力を伴う大規模なトランザクションが、コイン選定ミスにより失敗する場合があります。こうしたケースのために、小規模な入力に対しさほど貪欲ではないフォールバックを追加することにより、多くの入力を必要とするコイン選定失敗の可能性を軽減します。さらに、トランザクション失敗の際に不正確な残高を表示していたエラーメッセージを修正しました。