Emurgo 研究まとめ:拡張UTXOモデルの可能性を解き放つ/拡張UTXOスマートコントラクト5つのパターン要約

・拡張UTXOモデルのイメージ=「自律的な存在、自動販売機」(ワールドコンピュータ、実現不可能でスケーラブルでない)というよりは、「真実で正確な実行を命じる警備員」(真にスケーラブルでパワフル)(スマートコントラクトはトランザクション有効確認のため実行)というイメージ。(「状態を次へ進める関数」が拡張UTXOモデルにはなく、支出されたら自動的に移るため、アカウントモデルより機能的。)

・拡張UTXO3要素=①資産②ロック用スマコン③スマコン用のボックス内のオンチェーンデータ(他にもメタデータなどあることもあるけど一旦無視)

・拡張UTXOでのスマコンの作動方法=UTXO A は、smart contract address Yに送られたとき、smart contract Yによりロックされ、YのなかのAを入力として実行しようとすると、スマートコントラクトYが、①③と他の入力の①②③と実行される他の環境が読み込まれて検証され、Trueなら新たなUTXOへと支払われる。

・拡張UTXOモデル「read-only inputs(読取専用入力)」:スマコンではデータが前処理されUTXOに含まれるケースが多く、それを追加コストなしで参照できる。

・拡張UTXOモデル3つの強み=①並列処理によるスケーリング②ガバナンス機能③状態表現可能

①並列処理によるスケーリング…安価で大規模の処理を並行実行可能…並行したデータの扱いや資金の処理と状態把握が可能。

②ガバナンス機能…委託UTXO+ガバナンストークンにより、コミュニティによりガバナンスが働きアップデートできるスマコンを作成可能。

③状態表現可能…分散型保険や分散型予測市場に応用可能な追加コスト不要のデータ読取。

Emrugo研究:拡張UTXOスマートコントラクト5つのパターン要約👍

①「線形」Linear:道を進むか戻るか。セットアップ系(登録/データ取得とか)に使える。

②「再帰」Recursive:前の道の場所へワープする。所謂ループ。前へ戻る支出パス。必ずループ終了条件が必要。フロントランニング攻撃防止などにも使える。

③「分岐」(OR)Branching:道を、2つの道に分岐。どちらかのみへ進める。

④「並列」(AND)Parallelized:道を、2つ並行して実施する道へ分岐。どちらにも進む。トーナメントのようなイメージ。

⑤「委託」Outsourced Computation:メインの道があって、そこから違うユーザーのために脇道を作ってそこで委託作業してもらい脇道の作業結果をメインの道へ戻してもらう仕組み。たくさんの人たちに作業が委託される仕組みのときに使える。ツールのようにできる。NFTで偽造防止も重要。