Cardano 1.7.0: Daedalus 0.15.0 + Cardano SL 3.1.0 リリースノート

Cardano 1.7.0

テストネットリリース日:2019年10月31日

本リリースにより、Daedalusには以下を含む重要な変更が加えられました。

  • ユーザーにニュースや通知を配信するニュースフィード機能
  • ウォレット復元フレーズ検証機能
  • ADA還元機能の削除

また、以下を含む修正や改良も施されています。

  • 新たな数値入力コンポーネントの実装
  • UI更新システムの再デザイン

Daedalus 0.15.0

新機能

ニュースフィード

ニュースフィード機能により、重要なお知らせがDaedalusユーザーに直接配信されます。ニュースフィードで配信されるニュースは4種類に分類され、重要度に応じてDaedalus画面右の開閉式サイドバーに、または極めて重要なお知らせの場合には全画面表示で配信されます。

ウォレット復元フレーズ検証

ウォレット復元フレーズ検証機能は各ウォレットの設定画面に配置されており、ユーザーが所持する12語のDaedalusウォレット復元フレーズを入力することで、その復元フレーズの有効性を確認することができます。

この機能には、復元フレーズの検証を長期間実施していない場合に、ユーザーにその旨を警告する機能も搭載されています。ウォレット作成から6か月間復元フレーズの検証を行っていない場合、ユーザーは黄色の警告を、また1年後には赤色の警告を受けます。復元フレーズの有効性に疑いがない場合は確認作業は必要なく、ユーザーはこうした警告を無視してもかまいません。

更新システムの再デザイン

更新システムのデザインを変更しました。利用可能な更新情報をユーザーに通知する際、Daedalus通知エリアに配信する代わりに、全画面表示としました。更新通知には、現行のDaedalusバージョン番号と更新でインストールされるバージョン番号も含まれるようになりました。

システム診断画面の作動更新

ダウンロードしたログやペーペーウォレット証明書の保存場所を選択するシステム診断画面に、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために変更を加えました。独立したウィンドウで表示する代わりに、Daedalusユーザーインターフェイス上部に表示するようにデザインを変更しました。

修正済みの不具合

数値入力

数値入力時の不具合を解消してユーザーエクスペリエンスを改善するために、トランザクション作成時にADAの額を入力するユーザーインターフェイスコンポーネントを変更しました。

ハードドライブの空き容量チェック

ハードドライブの空き容量チェック機能に関し、オペレーティングシステムが情報を得られない場合の処理を改良しました。この場合失敗となる代わりに、[使用可能なディスク容量]に[不明]と表示されます。また、ケースによりチェック機能が作動しない理由を説明したサポートポータルの記事へのリンクも置かれています。

ユーザーインターフェイスの軽微な修正

Daedalusの本バージョンではまた、インターフェイスに軽微な修正および改良を加えました。

  • ウォレットリストのスクロールバーを透明にし、ユーザーインターフェイスで余計な帯スペースを取る代わりに、リストのトップに表示するようにしました。
  • [ご意見、要望]を[機能リクエスト]に変更しました。
  • Daedalusウィンドウの高さ下限を変更し、WindowsとmacOS用に各システムタイトルバーのサイズの違いに応じて別々に設定しました。
  • トランザクションの詳細における確認数の複数形表示を、確認数が1つの場合に正しく単数形表示されるように改良しました。(英語表記のみ)
  • 外部リンクアイコンとクリップボードへのコピーアイコンのポジショニングを改良しました。
  • ユーザーインターフェイスのドロップダウンコンポーネントのスタイリングを、テーマカラーに合わせて変更し、出力コンポーネントを指す矢印を削除しました。
  • Daedalus診断画面でネットワークへの接続エラーメッセージを表示するツールチップを、エラーメッセージが必要ない場合に削除しました。

削除した機能

ADA還元機能

2015~17年の初回プレセール(日本のみ)によるクーポンの還元は、Daedalus 0.15.0ユーザーインターフェイスによる直接のサポートを終了しました。クーポンの還元に関してはサポートポータル を参照してください。また、ご不明な点はIOHKテクニカルサポートデスク にお問い合わせください。

Cardano SL 3.1.0

新機能

ウォレット復元フレーズからウォレットIDを算出するためのエンドポイント

ウォレット復元フレーズを基にウォレットIDを検証できるようにエンドポイントを作成しました。

システム要件

サポート対象のプラットフォーム

  • MacOS:MacOS 10.12、MacOS 10.13、MacOS 10.14, MacOS 10.15
  • Windows:Windows 7、Windows 8、Windows 10(64ビットWindowsのみサポート)
  • Linux
    • テスト済み:
      • Ubuntu 18.04
      • Fedora 28
    • すべてのLinuxディストリビューションをサポート予定

ハードウェア推奨最小要件

  • 64ビットデュアルコアプロセッサ
  • 4GB RAM
  • 10GB空きディスク容量
  • ブロードバンドインターネット接続