Cardanoの問題点シリーズ#15「確率的なファイナリティ」

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Cardanoの問題点シリーズ#15「確率的なファイナリティ」について話します。

ブロックチェーンは、大きく確率的ファイナリティと決定的ファイナリティがあります。

確率的ファイナリティは決定的ファイナリティと比べて、より多くの悪者が運営に紛れ込んでも耐えられるので安全性は高いです。Bitcoinはこれを採用しており、Cardanoも安全性の観点からこれを採用しています。

しかしながらこれはファイナリティが確率的というトレードオフがあります。

Bitcoinでは例えば敵対者がビットコインネットワーク全体の10%のCPUパワーを持っていたとして、1時間後に支払いが確定しない確率は0.024%です。逆に、1時間では1万回に2回程度は確定していない可能性もあります。

(敵対者45%で100時間後だと0.0007%ぐらい)

このように、すべて確率の話でしかトランザクションを語れません。これが銀行や企業との相互運用性として考え方が難しいと言われています。つまり宝くじ1等に当たるほどの確率であっても、取引が覆るならば、それは使いづらいだろうと言われているということです。

決定的ファイナリティについては、話はシンプルで、安全性はやや下がるものの、取引は通ったか通ってないかの2つしかありません。

この設計については、哲学的な部分なので難しいところですが、Cardanoは次のような考え方があるようです。

1.確率的ファイナリティであってもスケーラビリティを高めることでほぼ即時ファイナリティと遜色なくなる。()

2.基盤としては安全性の高さが重要と考える。その基盤の上に、決定的ファイナリティのあるサイドチェーンなどを構築し、安全性よりも即効性などを求める場合は、そちらを使えるようにすれば良い。

これは考え方の問題なので、どちらが絶対に正しいというものではありませんが、基盤はとにかく安全性がしっかりしていたほうがプラットフォームとしては良いだろうな、という点には個人的に共感してます👍