Cardanoの「マーケティングの問題」 ー これを解決する方法。みんなで一緒に。

IOGのコミュニティ&エコシステム担当EVPであり、Intersectのグロース&マーケティング委員会(GMC)の候補者でもあるティム・ハリソン氏が、最近XでCardanoのマーケティングの未来についてスレッドを共有しました。こちらはその翻訳です。

Cardanoの「マーケティングの問題」 ー これを解決する方法。みんなで一緒に。

私見を述べます…スレッド🧵

Cardanoは重要な局面にあります。ガバナンスをゼロから構築するため、Intersectの委員を選出し(はい、ぶっちゃけ立候補してます)、2025年以降を形作る予算の配分方法を決定していきながら、私はマーケティングについてものすごく考えてきました。もっと具体的に言うと、Cardanoのいわゆる「マーケティング問題」です。

Cardanoには2019年から深くかかわってきました。Cardano、そして世界市場が四苦八苦していた当時、IOに入社しました(当初はコミュニケーションディレクターでした)。毎日が学習の旅でした。戦いで傷がたくさんつきましたが、私の誇りだと思っています。私たちはこんなところまで来ました。真に客観的な視点を持つにはプロジェクトに近すぎるところにいるものの、物事をもっと違う形で進められる可能性について、そしてそれがなぜ今なのか、ちょっと考えを述べたいと思います。

この数週間、私はXスペースで、電話で、そしてIntersect成長&マーケティング委員会(GMC)の(素晴らしい)仲間たちとたくさん話をしてきました。そこで何度も何度も耳にしたことに深く共鳴しています。「私たちに必要なのはもっと多くのマーケティングじゃない。より良いマーケティングだ」。 そう、よりスマートで、戦略や連携が練れたものが必要です。

暗号業界でマーケティングの印象は悪いのですが、正直、無理ないと思います。誇大宣伝、インフルエンサーによるステマ、空約束が多すぎます。子供騙しです。YouTubeフィードは、大げさな表情や放物線チャート、「このコインが100倍に!」と叫ぶサムネイルでいっぱいです。Cardanoにはこんなものは不要です。私たちが構築したのは本物です。原理に則ったものです。しかし、誰も私たちが何を作ったのか、なぜそれが重要なのかを知らないとなれば、それは問題です。

「構築すれば皆がやってくる」は耳に心地いいものです。可能性はあるけれど、実現するのはめちゃくちゃ難しい。でもこの素晴らしいコミュニティがここまで連れてきてくれました。いまだにトップ10に入っている、それ自体がとんでもない偉業です。でも実際の話、最高の技術でさえスピーカーは必要です。そして、ちょっと距離がある人達に向けた明確な声も。

私たちには強力なプラットフォームがあります。UTXOモデルからリキッドステーキング、ネイティブトークン、分散型ガバナンスモデル(未熟だが痛みはともかく急速学習中)まで、無数の差別化要因があります。すごい新技術も提案されています。L2、多様性を高めるより多くのノード、Leiosのようなコアプラットフォームの画期的な改良。さらにビットコインDeFi、LFGも!長期的には、向かうべき方向性を定める明確なビジョンと世界最高峰のブロックチェーン研究者へのアクセスがあります。

ロードマップ(と参加方法)についての簡単な案内が見たければ、@IntersectMBO

がまとめたこのマイクロサイトをチェックしてみてください。

私たちのロードマップは、正直言って、めちゃくちゃセクシーです。しかし、製品と市場の適合性を見つけるには、セクシーなロードマップだけでは足りません。(常に向上、進化する)製品を適切なユーザーと結び付けるのに役立つGTM(Go-to-Market)計画が必要です。

私たちには、次の開発者の波に力を与えることができる @Catalyst_onX や、@clarity_dao が率いる有望なBuilder DAOのようなイニシアチブがあります。しかし、偉大なビルダーでさえ可視性を必要とします。プロジェクトにも、誇大広告ではなく、拡声器で言葉を拡散するような、サポートが必要です。私たちは有意義な仕事をするビルダーを支援し、彼らが殻を破るのを助けるべきなのです。

成長第一。マーケティングはその次。

最近のDRepフォーラムでは、目標はマーケティングではなく、成長であるという強いメッセージが浮上しました。成長も表面的なものではありません。実際の使用。アクティブなウォレット。実世界の問題を解決する実世界のDAppです。

TVLやトランザクション数などの指標は、実際の価値を反映していない場合、誤解を招く可能性があります。目標は有意義な普及であり、財源を維持し、開発者の関与を促し、ビルダーやSPOがまともな生活を送り、真の影響を与えるようなものです。真に重要な指標に沿って調整し、これを的にした戦略を立てることが企画の根幹をなすべきです。

Cardanoにはよりスマートな戦略が必要

GMCは過渡期に結成され、正直に言うと、いまもまだ模索中です。とはいえ、委員会の仕事とコミュニティの多くの声は、必要なものを思い出させてくれました。

:+1: いまあるもの、それをどこまで発展させられるかを適切に理解するための適切な調査

:+1: コミュニティにより検証された明確なGTM戦略

:+1: プロダクトロードマップとの整合性

:+1: 戦略的パートナーシップのサポート

:+1: エコシステムを超えて共鳴する一貫したストーリー

私は、以下を実現する戦略を優先すべきだと考えます。

:white_check_mark: 開発者が私たちのツールと価値提案を理解する

:white_check_mark: Cardanoがリアルなビジネス問題をいかに解決するか企業が目にできる

:white_check_mark: ユーザーを怯ませることなく、エンパワメント、教育できる

:white_check_mark: ネットワークの成長を促進する

複雑さはコネクションの敵

Cardanoはその厳密性で知られています。その厳しさは威圧的にもなり得ます。「DRep」や「UTXO」のような用語で、内輪は興奮します(告白します。はい、私は密かにオタクです)が、正直、新規参入者は混乱します。それぞれに合わせた対応が必要です。過度に単純化するわけにはいきませんが。

どんな戦略も、「なぜCardanoなのか」という問いに応えられなければなりません。それは、技術的な観点からだけでなく、ユーザーを中心に据えた人間的な観点からもです。

そのためには以下が必要になります。

:white_check_mark: ストーリーに沿って調整する

:white_check_mark: メッセージをシンプルにする

:white_check_mark: ブランドを共感できるものにし、単に教育するだけでなく歌えるものにする

:white_check_mark: すべてのユーザータイプに明確なオンボーディング体験を提供する

コミュニティに力を与え、ツールを提供する

すでに素晴らしいコミュニティリーダーやクリエイターがいます。しかし、多くの優れたコンテンツがスレッドやサイロで見失われています。ほこりの中のルビーのように、それはそこにあるのですが、その泥の中に降りて行かないとなかなか見つけられません。私たちは、これらの声を高め、整理し、拡散する必要があります。

お金で買った影響力?慎重に進めましょう

有料インフルエンサーマーケティング? それは私たちではありません。軽薄な有料プロモーションではなく本物のアドボカシーに投資すべきです。提案される形式としては、パートナーシップやプロモーション活動を構築したいプロジェクトに対して、マッチンググラントを提供することが考えられます。プロジェクトに引っ張ってもらいましょう。何より一番の当事者なのですから。

影響力が金銭関係に基づく場合にありがちなのは、金の切れ目が縁の切れ目ということです。心から信じている人たちは、より良い物語を語ります。

隅から隅までブランドを強化する

Cardanoにリブランディングは必要ありません。必要なのは、「なぜ」をめぐる再グループ化。私たちの使命、価値観、差別化要因を明確に示すことです。そしてそう、適切なPRです。

PRはプレスリリースという意味ではありません。うまくいけば戦略的なストーリーテリングとなります。次のような場で使う信頼感と人間味のある語り口を見定めましょう。

:white_check_mark: ソーシャルメディア

:white_check_mark: 業界イベント

:white_check_mark: 一般および暗号業界のメディア

要するに、イギリスの公認公共政策研究所の定義によると、PRとは評判、すなわち、何をしているか、何を言っているか、他の人がどう言っているか、ということだそうです。物語を取り戻しましょう。

イベント:ミートアップから主要プラットフォームへ

ローカルミートアップ、サミット、Rare Evoと、イベントは、Cardanoコミュニティの成長を促してきました。Cardanoを中心としたイベントはコミュニティの結束の中心(ダジャレ、狙ってますよ)であり続けています。しかし、主要な業界への露出は遅れています。

これを段階的アプローチで修正しましょう。

:white_check_mark: Token2049、Consensus、PBWなどのイベントで主要パビリオンをサポート

:white_check_mark: Rare Evoなどの成功したコミュニティイベントの支援を継続

:white_check_mark: サミットをさらに盛り上げる。ただし、現実的なKPIを設定した強力な地域イベントを支援

Consensus 2022は最高水準となりました。オースティンでの1週間、私たちが宣伝に汗を流す中、Cardanoはオンライン、オフラインを問わず話題を集めました。Twitterのフィードは引き継がれ、人々の口に上り、ブースは活気と好奇心で賑わいを見せました。それは困難な時期に大きな励みとなり、団結と自信を持って臨めば、業界が注目することが証明されました。すべてのイベントに参加する必要はありませんが、私たちは信頼でき、足並みが揃っていると、常に人の目に見えるようでなければなりません。そのエネルギーを取り戻しましょう。GMCとDiscover Cardanoからの提案は、この助けとなります。

パートナーシップ:私たちのミッシングリンク

私たちは戦略的パートナーシップを十分に活用できていません。この分野全体が、さらなる思考、集中、行動を必要としています。しかし、認識を高め、流動性を促進するためのパートナーシップは、成長の優先事項でなければなりません。

これには所有権、予算、サポートが必要になります。将来の予算はそれを反映しなければなりません。

今後の予定

ここまで読んでくれてありがとうござます。ご意見は下で共有してください。重要なポイントがたくさん欠けていることでしょうし、まったく違った考え方をする方もいるでしょう。しかし私見ですが、ここには最低限以下があります。

:white_check_mark: 上昇傾向にある市場において勢いと注目度を維持するための、明確な根拠に基づいた優先事項に焦点を当てた、戦術的な2025年計画

:white_check_mark: 2025年半ばまでに達成するための完全なGTM計画(オーディエンス、KPI、OKR)

:white_check_mark: 現在構築中のものの力を最大限に活用するための、プロダクト委員会との連携強化

:white_check_mark: エコシステムのトップマーケティングリーダーによるマーケティング諮問委員会の可能性 - ビルダーやクリエイターに成功するために必要なものを聞いてみましょう。彼らの成功はCardanoの成功です。

最後に:私たちのストーリーを語りましょう

Cardanoに誇張した宣伝は必要ありません。まあ、少しくらいはいいかもしれませんが(´∀`)。しかし、私たちのコミュニティはスーパーパワーであり、内容こそがその強みです。しかし、それはより良いコミュニケーションに投資する必要があることを意味します。よりスマートに。一緒に。ここで一緒にと言っても中央集権的になるわけではありません。一貫性を持つということです。

最近のスペースで @IOHK_Charles は、Cardanoのマーケティング問題は、主に計画をめぐる明確な所有権と連携の欠如に起因すると指摘しました。彼のより広範なコメントでも同様の考えが示されています。「効果的な分散化には、構造化されたガバナンス、明確な説明責任、強力なリーダーシップが必要である」と。これは、マーケティングにも当てはまります。

ご承知の通り、これはロケット科学ではありません。Cardanoのマーケティングは、なぜそれが重要なのかを人々に理解してもらうためのものです。これが何をするか、だけではないのです。

Cardanoのマーケティングをサポートし、ストーリーを構築していきましょう。みんなで一緒に。

GMCの提案は、こちらのリンクから読むことができます。

ああ、そして @IntersectMBO のメンバー各位、もしここまで読んでいただいて(ごめんなさい)、そして私にGMC議席のための票を貸してくれるなら、リンクからお願いします。ありがとうございます。

こちらは関連提案へのEkklesiaリンクです。

Growth & Marketing Committee (GMC) Budget Proposal:

Amplify Cardano: Community-Led Events Fund by Rare Network:

Builder DAO:

Unveiling the First Unified Global Events Marketing Strategy for Cardano:

Cardano Ecosystem Pavilions at Exhibitions:

1 Like

とても良い記事だと思います。
ありがとうございます!

Cardanoのリブランディングは必要ありません。
いいですね!

Why Cardano?
Why Blockchain?

これを伝える事だと思います。