独立したオープンな非営利団体が、ツール、ライブラリー、教育、研究をサポート
2020年11月4日 Moritz Angermann 読了時間2分
Haskell eXchange仮想カンファレンスでSimon Peyton JonesがHaskell財団の立ち上げを宣言した。この財団は、独立したオープンな非営利団体で、ツール、ライブラリー、教育、研究のエコシステムをサポートすることにより、Haskell言語の適用普及に努める。
IOHKはHaskell財団の最初のスポンサーに加わった。なぜなら、関数型プログラミング、オープンソースソフトウェア、オープンガバナンスの力を信じているからだ。すべての人が参加可能なオープンで透明性のあるプロセスを通じてコミュニティをサポートするうえで、重要な他社と協力できることを喜んでいる。
IOHKとHaskell
IOHKのすべての主要ソフトウェアはオープンソースであり、可能な場合は、コミュニティの利益にもなるスタンドアロンプロジェクトを介して作業を行う。これまで、GHC、GHCJS、Asteriusといったコンパイラーに多大な貢献をしてきた。また、スペースリークを排除するライブラリーを作成し、PlutusスマートコントラクトプラットフォームをHaskellで構築している。
数年にわたり、IOHKはGHCの開発をサポートし、それは今後も続ける予定だ。IOHKのエンジニアたちは、ghc-bignumライブラリーに貢献し、クロスコンピレーションサポートの改良やARMアーキテクチャーのサポートへの取り組み、全般的なコードの改良、数多くのバグの修正などを行ってきている。他のコミュニティの取り組みを支援することにも熱意を持っている。例えば他者の作業に資金を提供したり、最近マージしたWindows I/Oマネージャーをフィニッシュライン全体に配置するのをサポートしたりしている。
技術面で直接的にかかわることに加えて、IOHKはHaskellコミュニティの拡大に投資もしている。これには、オンラインチュートリアルや教育プログラムの開発、アテネ、バルバドス、モンゴル、エチオピアなど各地での対面トレーニングの提供などが挙げられる。これやその他のプログラムを通じて、私たちはHaskell財団の目標であるHaskellコミュニティにおける多様性の強化に全力で取り組んでいる。
今後
私たちはHaskell財団とともに、Haskellを前進させる手助けに取り組むことに興奮している。IOHKは財団の技術的なアジェンダに貢献し、技術的な取り組みを直接サポートしていく。今後のよりエキサイティングなニュースに期待して欲しい。