IOR Cardano Visionワークプログラム2025:年末レポート — 基礎研究(草案)

翻訳記事元:IOR Cardano Vision Work Program 2025: End-year report – Fundamental Research (Draft)

Cardanoコミュニティの皆様

Input Output Research (IOR)は、12月に「IOR Cardano Visionおよびワークプログラム2025:基礎研究年末レポート」の草案をIntersectに提出できたことを嬉しく思います。Cardano Visionは、スケーラビリティ、持続可能性、セキュリティにおけるCardanoの長期的なリーダーシップを確保するため、査読付きの科学に基づいた5か年計画「ワークプログラム2025(WP25)」として2025年1月に始動しました。本レポートは、このプログラムの初年度に達成された進捗、マイルストーン、優先事項を包括的にまとめたものです。

基礎研究は、アイデアの定式化と証明の確立に焦点を当てており、主にソフトウェア成熟度レベル(SRL)1〜2で運用され、3〜5年後の市場インパクトを想定しています。エビデンスに基づいた実践的な手法を適用することで、問題定義から形式モデル、厳格な証明、そして最終的には実行可能な成果物へと繋げ、理論を現実の実装へと合致させています。

2025年、IORはブロックチェーン科学におけるCardanoの優位性を強化する20の基礎研究ストリームを前進させました。WP25期間中に合計24本の論文を発表し、契約上の目標であった20件の研究成果を上回る実績を上げたことを報告いたします。

2025年の基礎研究における主な成果

  • Ouroboros Omega(OO):高速決済のための安全性、ライブネス、自己修復機能を証明した「OO-1V Peras」や、スループットのスケーラビリティを実証したCrypto ’25採択論文「OO-2 Leios」において大きな進展がありました。また、適応型セキュリティを備えた公平なトランザクション順序付けに関する論文がAsiacrypt ’25に採択されるなど、「OO-3 公平なトランザクション処理」も前進しました。
  • 分散型ストレージ(WOS-4):適応的セキュリティを持つ分散型ストレージネットワーク(DSN)の形式的処理を実現し、分散ハッシュテーブル(DHT)におけるビザンチン耐性プリミティブを調査しました。
  • Tokenomicon(トークノミコン )(TO):準備金ポリシーや耐性をカバーするCardanoの新しい経済モデルを推進しました。これには、比例配分の代替案としてのシャープレイ値に基づいたプーリングスキームの導入が含まれ、主要な会議で発表されました。
  • Interchains(インターチェーン)(IC):初の形式的なブリッジセキュリティフレームワーク(Bridge Games)を発表したほか、UTXOチェーン向けの超効率的なライトクライアントプロトコル、Cavefishを導入しました。
  • ゼロ知識のコア機能(ZK):信頼実行環境(TEE)を形式化するためのAGATEフレームワークや、透過的なセットアップを備えたUC-SNARKの進展により、CardanoをZK研究の最前線に位置づけました。

Cardanoコミュニティの皆様からの継続的な信頼と協力は、この科学主導の研究を成功させるために不可欠です。

IORチームは、皆様にレポート草案の全文をご覧いただき、Cardanoフォーラムにてフィードバックを共有してくださるようお願いいたします。皆様の洞察は、私たちの活動を洗練させ、将来の優先順位を計画する上で極めて重要です。

レビュー期間:2026年1月(1月23日まで)

レポート草案リンク:IOR - Cardano Vision & Work Program 2025 - End-Year Report - Fundamental Research (Draft) - Google Docs