2020年はCardanoの年になる100の理由
から書いていきます。ほぼCardanoZの復習とIOHKチームの紹介(紹介文の翻訳)のなぐり書きですが、私の中ではこれが大きいと考えています!
・安全性の定義と係数がすでに明らかになっているからーほとんどのプロジェクトは安全です!といいながらその数学的な定義を示してない、もしくは定義が曖昧で数学的ではない。
・安全性の前提がすでに明らかになっているからーほとんどのプロジェクトはどの条件下であれば安全か示していない!究極的にいかなる状況下でも安全なプロトコルは存在しない。
・安全性の前提が現実的なことを証明したからープールがちゃんとネットにつながってて、その中で半分以上ADAを持っている人が暴れなければ安全…これはとても現実的。仮に暴れたら損するのはADAを持っている人たち。
・安全性の研究根拠をすでに示しているからー学会での査読をへた論文に基づいている
・安全性の研究根拠の「質」が異次元だからー上位4%の最高峰の学会で査読を受けている
・安全性の研究根拠の「量」が異次元だからー論文数が50を突破している…他のプロジェクトの論文数とは桁違い
・Grinding attacks(粉砕攻撃)耐性ー論文で示された「ランダム性」保証により無効化
・Double spending attacks(二重支出攻撃)ー論文、定理5.5より無効
・Transaction denial (censorship) attacks(検閲攻撃)ー論文、定理5.5より無効
・Desynchronization attacks(非同期攻撃)ー現実的なネットワーク前提の上で、無効
・Eclipse attacks(侵蝕攻撃)ーー現実的なネットワーク前提の上で、無効
・ 51% attacks(51%攻撃)ー論文、定理5.5の前提が成り立たない、敵対者のステークが半分以上大きくなった場合これがおきますが、これを起こすと価格が激減、敵対者は取り返しのつかない損失が起こります、そのためこの攻撃は、現実的ではありません
・Bribery Attacks(賄賂攻撃)ーこれも理論的にはありうるがcardanoでやろうとするとあまりにも高コストなので現実的でありません
・Long-range attacks(長距離攻撃)ーこれもcardanoチェーン上、は無効です。genesis論文参照
・Nothing at stake attacks(ステークなし攻撃)ーこれもcardanozチェーン上無効です。genesis論文参照。
・Past majority attacks(過去の大多数による攻撃)ーこれも、理論的にはありえますが、攻撃者からadaを大量に買い取る人物が必要で、現実的ではありません。
・Selfish-mining(利己的マイニング)ーこれもゲーム理論上cardanoにおいて無効です。
・Fake stake attacks(偽ステーク攻撃)ーこれもcardanoはコピーではなく1から製作されているため無効です。
・Sybil attacks(多重人格攻撃)ーこれもcardanoは評判制度や宣約制度より無効です。
・Ouroboros関連(Ouroborosクラシック;Crypto17学会、OuroborosPraos; Eurocrypo18学会、OuroborosGenesis;CCS2018学会)は、最高峰A✴︎(上位4%以内)の学会で承認されており、高い正確性が担保されています。
・プロトタイピング→試作を繰り返して技術使用を生み出す手法により実装面の正確性を高めています。
・技術仕様→機能性と動作の設定された技術仕様で、「理論」と「実装」の一致を確認することにより実装面の正確性を高めています。
・形式手法→飛行機、宇宙船、大手銀行といった絶対に間違いが許されない業界の開発手法により実装面の正確性を高めています。
・関数型プログラミングHaskell(他の言語より曖昧さがなく、数学的にテストが容易)により実装面の正確性を高めています。
・開発活発度は常に全通貨で圧倒的1位です。(santiment)重要なのは単なる1位ではなく、2位のイーサリアムと大差をつけての圧倒的1位であるということです。(現在年始IOHK休業のため、ETHと差が縮まっていますが、通常時は大差がついています)
・「量的」な分散性を考えると、CardanoはNo1です。インセンティブテストネットでも観測されていますが、全てのプールは1%のサイズへ自然に収束されていきます。つまり、100のプールが1%ずつのパワーを持つように収束されます。これは将来的には1000に変更されます。つまり、1000のプールが0.1%のパワーを持つように収束します。現時点で既に500を超えるプールが存在しており、この目標は現実的です。現存する大規模ブロックチェーンではテストネットの時点で既に世界一の分散度です。
・「質的」な分散性を考えると、CardanoはNo1です。参入障壁が低く、ほぼ世界中のいかなる人間であっても分散化システムのなかに入ることが可能なことが数学的に証明済されており、インセンティブテストネットでも実証されたからです。例えば、ビットコインのマイニングを一般人が行うことは困難になりつつあります。他のBFT系のプロトコルではさらに困難になります。
・コアシステム追加/変更決定のための投票機能が可能になります、つまり、Cardanoがどう開発されるかはIOHKではなくあなたが決めます。ヴィタリック氏の指摘のように、オンチェーンガバナンスには賄賂等のリスクもあるため慎重に行われる必要がありますが、Cardanoは種々の研究論文を積み重ねて慎重に実装されます。
・コアシステム開発資金調達機能が可能になります、つまり、あなたがCardanoの開発を行いたくなった場合、資金をCardanoコミュニティから調達できます。
・Basho期に実装される分散性安全性と両立可能なOuroboros Hydra の「シェーディング」と言う並列処理による高速化(花組・雪組・月組に分かれてデータベースを管理することで3倍速く処理できる技術)が実現します
・決済層と処理層を分ける、ライトニングネットワークを活用する等、レイヤーを分けて速度を高める方向で実装されます。これは安全性に配慮した決断です。
・RINAネットワークにより分散型に適したネットワークの形で、より安全性を高め、よりシンプルに、より高速にネットワークを行うことができるようになります。
・その他、高速性は開発の全過程(ライトウォレット・UTXOコイン選定の最適化・)で追及されます。
・安全性、相互運用性等の総合判断により、あえてDAGは導入せず、「POS+シェーディング」の設計が行われます。(DAGに怯える必要はありません)もちろん、DAGの研究も並行して行われ、優位性がみられた場合は検討対象になります。
・分散型評判システムによるメタデータの正確性も担保されるようになります。つまり、このアドレスが本物のYutaのものであることを(偽物のYutaではなく)担保するシステムも導入されます。
・適法性に関して、政府金融機関企業が腐敗した発展途上国でも機能させるため、個人の許可なしには政府等が強制的に資産を没収することはできないよう設計されます。
・適法性に関して、市場も個人に取引条件を要求することができるようにしました。個人がこれにOKした場合、個人はその市場のルールに従う必要があります。個人の承諾の上で、「アンチマネーロンダリング・反社会勢力排除のための顧客確認・取引内容の明確化」のため「取引へ身分等のデータの付与・身分等のデータそのものの正確性・税金や取引制限に係る強制執行」を求める銀行や企業や規制当局のニーズに応えます。
・規制が問題となる決済層の追跡可能性の機密性はコミュニティの決断により導入されるか決まります
・規制が問題となる決済層の追跡可能性の機密性以外の機密性は徹底的に研究が行われ、保護されます
・広く各国に専用のテレグラムが存在し、そこでダイレクトに、その国の言語でコアチームへコミュニティが質問・交流できるため
・一般コミュニティも参加可能なテストネットが行われるため
・CEOやプロマネからの情報共有が頻繁に実施されオープンであるため
・論文は全て公開されており研究過程がオープンであるため
・コードの技術過程やその議論は全ての公開されておりオープンであるため
・「公平平等性」の厳密な数学的定義を示し、その定義にCardanoブロックチェーンは適合することを数学的に証明しているため
・小国の電力使用量に匹敵するPOWではなく、家庭分の電力で利用可能でエコなPOSを使用している
・他のブロックチェーンとの相互運用に向けて、業界最多の論文数が積み上げられているため
・エラーの可能性を低めることが可能な数学関数型言語のHasekellを基礎にしたPlutusのスマートコントラクトが利用できるため。DAOのような悲劇を生むリスクが相対的に低く、大規模なインフラの導入を望む大規模企業に最適
・Plutusは他のスマートコントラクト言語より高速な処理が可能であると言われている
・プログラマでなくても、パズルを作るように簡単でありながら厳密なスマートコントラクトを作成できるMarlowe
・PlutusやMarloweより速度やエラー面での優位性は落ちるものの、既存のプログラミング言語に慣れており、そちらでコードを書きたい人のために、IELE等の選択肢もある
・安全性を高めるため、サブ機能として即時性(ファイナリティ)を提供し、取引が即座に確定する性質と安全性を両立させるため
・上記の理由により今後最も取引量が増加し、価格変動も緩やかな上昇軌道、この世で最もドルよりステーブルな資産になっていくと考えられるため
・cardanoは、学問優先主義を貫きつつも、商業の側面も重視していきます。(例えば、yoroiが学問より商業的側面も重視したプロダクトの1つの例です)
・maccannをマーケティング、ブランディングのパートナーと認定し、2020年はマーケティングブランディングに注力します。
・創業者群の保有率があまりにも高いと、特にposは問題ですが、iohk.emurgo.財団は流通数にたいして良心的な20%のシェアを設定しました
・これらのシェアについて、財団、iohkから声明も行われており、アドレスも監視可能です。
・cardanoの設計は数学的な美しさを求めて作られています。ところで世界的ヒット作のiPhoneの基盤は美しさを重視し設計された点を思い出してください。
・最大量のAda保有会社iohkのCEOチャールズホスキンソンはビットコイン黎明期にもマイニング等で深く関与し、イーサリアムの元CEOで現在時価総額上位2つの通貨の経験と反省を持っています
・最大量のAda保有会社iohkのCEOチャールズホスキンソンは頻繁なAMAを行いオープンです。
・Shelleyのローンチ後に、大型取引所への上場へ向けた動きが見られる可能性があります。コインベース等、いくつかの取引所は分散性を要件にしていますためです。
・Shelleyのローンチ後に、日本取引所への上場へ向けた動きが見られる可能性があります。いくつかの取引所は分散性や複数署名機能を要件にしていますためです。
・cardanoの多くの提携はすべて、goguen待ちです。goguenが始まったら…
・cardanoはその圧倒的な研究開発量により、関連会社、特にiohkには膨大な研究開発のノウハウ、それを管理するノウハウが溜まっています。研究開発速度は批判の対象によく挙げられますが、その速度は上昇し、人員も増加し、改善が見られます。
・新ホワイトペーパー制定が進行中です。
・IOHK、NewBalanceと、靴の本物偽物識別カード開発されています。
・Cardano Fandation、COT Inetworkと決済関連に関し提携され、法定通貨との相互運用性が上昇しています
・Emurgo、韓国政府公認ゲーム業界団体とMOUを結びました。ゲーム業界はブロックチェーンとの親和性が高いため、ターゲットとしています。
・ジョージア州政府/大学とのパートナーシップが行われています。
・Mongoliaの政府とMOUが行われています。
----まだ100の理由数に達していませんが、以下長いので少し省略しました、残りは「元の記事」(当投稿の冒頭のリンク)をご覧ください!
2020年がCardanoの年にならない3つの可能性
ポジティブなことばかり言うのは気持ちが良いことですが、念のため、最悪の事態を想定しましょう、 仮に、2020年がCardanoの年にならないとしたら、つまりどういう事態なのか?それは起こりうるのか?
1.研究開発がさらに遅延するリスク
「今まで散々Shelleyの実装が遅れておいて、来年にShelley,Goguen,Basho,Vortaireの全てが実現するだって?そんなことを信じているのは相当能天気だぜ!」
という声があります。 実際のところ、Cardanoファンのフラストレーションはほとんどそこにあるかもしれません、
このリスクをどう考えるか…ですが、Yuta個人の意見を述べます。
研究開発に予測し得ない事態はつきもののため、何らかの予定延長はありえる(2020年12月に簡易実装し、2021年にかけて徐々に本格実装する、など)と思われますが、Shelley,Goguenのメインネットと、Basho,Vortaireの少なくとも初段回実装開始、までは行けるのではないかなと思っています。
理由を述べます。
①ShelleyのRustノードのテストネットはあなたも現に手にとって分かる通り、若干のバグや若干の追加昨日のニーズ(1ウォレット複数プール委任機能など)はありますが、かなり進んでいます。あともう少しのバグ解消と機能追加でメインネット移行しうる水準まで進めることができるでしょう。
②ShelleyのHaskellノードは既にかなり完成型に近いものが、リリースされ、2週間に1度のペースで改善版のリリースがRust同様行われています。セキュリティ監査のスケジュールもまとまってきており、Rust同様に完成度は徐々に高まっているでしょう。
③Goguenは以前からテストネットは始まっており、Shelleyと同時リリースの可能性を検討することもAMAにて示唆されるほどにリリースは間近な状態です、おそらくShelleyのリリースから近い将来の実装になるでしょう。
④Bashoは既にプロトタイプがロブコーエン氏中心に進行しています。数年かけての実装になるETH2.0に相当する難易度の機能実装になるため、ETH2.0同様に、段階的な導入になる可能性はあるかなと考えており、最終段階は2021年にずれ込む可能性もありうるかなと思いつつも、初段回実装は研究開発もかなり最終段階に来ているため、2020年には始まるのではないかなと思います。
⑤Vortaireは、その初段回実装は2020年に終えるようにIOHKがおそらく必死に開発を行うのではないかなと考えています。なぜならば、2020年でIOHKの契約が一旦終了となり、2021年の継続契約をコミュニティと結ぶためにVortaireの機能を使用するからです。この契約を行わないと、IOHKがCardanoブロックチェーンの財務金庫のADAを開発資金として取り出すことができず、2021年以降の人件費の支払い用のADAの調達に困るため、IOHKとしてはなんとかこの契約だけでも2020年内に締結できるように全力をあげると思われます。そして、2021年にはコミュニティからも自由にVortaire機能を利用できるようになる…というような道筋もありうるかなと考えています。
⑥また、研究開発全体としてのノウハウが蓄積されており、そのスピードも上がっているようです。(その論文も近日出るようです。)
2.IOHK、チャールズホスキンソンがCardanoの開発をできなくなるリスク
Vortaire後は分散化されますが、現在はIOHKの集権体制で開発が進められています。
中でも特にチャールズホスキンソンの存在は大きくなっています。
特にVortaire実装前において、IOHK、チャールズホスキンソンがCardanoの開発をできなくなる場合はCardanoは非常に高いリスクです。
私はこのリスクは無視できるレベルで低いと考えてます、理由は以下です。
①IOHKの開発は、基本的に各自の自宅に置いてリモートワークにて行われており、研究開発拠点が各国に分散化されているため、どれか1つの国での規制や問題や災害が全体の問題となりづらいため。
②チャールズホスキンソンは徹底的体調管理を行っており、不慮の事故に合わない限り、2020年中に体調悪化等の支障は出づらいように思えるため。(ただFUDとの戦いに疲れもあるように見えるので、もし、チャールズホスキンソンに言いたいFUDが出てきた場合はできればまず私までお伝えください!お答えできる範囲でお答えします!)
③また、IOHKやチャールズホスキンソンがそもそもCardanoから手を引いて他のプロジェクトを行い出すリスクを指摘する人もいますが、それを2020年にするにしては現状あまりにもCardanoの研究開発に人材と時間を投資しすぎていること、また、IOHKが最大のADA保有者であることから考えても、全く経済的合理性がないことから、それはあり得ないと考えています。
3.2020年に他のブロックチェーンがCardanoブロックチェーン以上の性能を持つチェーンになるリスク
「Tezosを見てみろよ…おそらくAlgorandも…Cardanoをあっという間に追い抜いて、いつの間にかCardanoは時代遅れになっていくぞ…」
と恐れている人がいます、これは実際どうなのでしょうか?
このリスクも実際相当に低いと考えています、理由は以下です。
①Cardanoの開発活発度は2位のETHと大差をつけての圧倒的No1です。Cardanoを追い抜くには少なくともこれ以上の開発活発度は必要でしょうが、2020年内にこれをひっくり返すレベルの人材を確保するのはかなり難しいでしょう。
②Cardanoの論文数は50を超えています。単純に考えるとこれ以上の研究数がないと厳しいですが、2020年内にそれが可能になるとはあまり思えません。
以上、まとめます!
2020年はCardanoの年になる100の理由があり、かつ、Cardanoの年にならない3つの可能性はいずれも理論的にはあり得ますが現実的ではなさそうです…つまり2020年はやはりCardanoの年になる…さらに言えば私たちホルダーが2020年をCardanoの年にすべく、インセンティブテストネットに積極的に参加したり、情報発信を行って認知度を高めていくことが良さそうです!
というわけで2020年も、また邁進して参りたいと思います!