#Cardano にはフィーマーケット(高く手数料を払って早くトランザクションを通してもらう的な)がありませんが必要ですか?
ダンカンさんの結論「いずれ必要となるかもしれないが、現在それ自体が問題となっているわけでもなく(何かを解決するものではなく)、さらに優先すべき検討事項がある」
・Cardanoのフィーの現状
料金を物理量(たとえば、ストレージ内のバイト、RAM内のバイト、CPU時間の秒数など)にマッピングできるため、特定のクラスの攻撃を実行不可能(高すぎる)にします。 これはtx手数料の場合ですが、ステークキーデポジットまたはPlutus実行コストも同様です。一旦全ての手数料が報酬ポッドに入った後に分配されます。
・NFTドロップに時間がかかっており、ネットワークが混雑している?
NFTドロップに時間がかかること自体は問題ではない。負荷の高いトランザクションを送ると、処理が遅くなることはフィーマーケットをどうしようと解決しない。Hydra等による解決を行うしかない。
問題は、NFTドロップに時間がかかっており、それで一般ユーザーのトランザクションが許容不可能なレベルで遅くなることがあったとしたらだが、一般ユーザーも公正にトランザクションが処理されるように設計されており、NFTドロップが一般人の他トランザクションを許容不可能なレベルで遅延させてはいない。
・つまり問題の本質は…
「フィーマーケットを導入して、mempool内(処理前のトランザクションたちのを格納している場所)の処理の優先順位をつけて、高いフィーを払った一般ユーザーのトランザクションをより優先処理させる」のではなく、「mempool内(処理前のトランザクションたちのを格納している場所)にどのトランザクションを受け入れるかの優先順位をつけて、一般ユーザーもNFTドロップしている人も、トランザクションを公平に処理させる」ことで、そうすればそもそも高い手数料を払う必要もない。そしてそのような仕組みは既に導入されている。
・Cardanoにフィーマーケットが仮に導入されるとしたら…
1.まずは「誰から」のトランザクションを先に受け入れるか?ということの優先順位付をする(一般ユーザーも公平に処理されるようにする)
2.次に「どういう特徴をもつトランザクションが重要なのか」ということの優先順位付をする(古いUTXOだったり金額の大きさだったり)
3.そして最後の最後に、手数料の高いものを優先処理するような仕組みを考える