SECはKrakenのステーキングから意図的に逸脱した派生商品を規制したいだけ
ステーキング自体もCardanoは多くの面で論点にならない
メディアの苛烈なヘッドラインに踊らされず、和解文書本文を読んだり規制の背景や歴史を考えてください。
実際の和解書面を見て確認しましょう。
「Cosmosのステーキングではお金を失う、スラッシュされることもあります。」→Cadrdanoにはないことを書いてください。
「顧客単体でステーキングするより、集めてステーキングすることで単体ではえられないリターンを提供します」→Cadrdanoにはないことを書いてください。Cardanoではすぐに報酬が渡され、ステーク解除も即座にでき、保管もしません。
イーサリアムのようなケースではステーキング業務の状況によっては顧客の資産はスラッシュされます。つまり、そこにリスクがあります。
和解の中でPOSなどについて触れられています、しかし、POWマイニングプールについては触れられていません。Cardanoと近い性質です。
Krakenは基本的にイーサリアムぷとろコルから逸脱したものを保証しています。ステークを解除する能力や最低参加要件などです。
メディアは、おお、SECがステーキングを規制しようとしているこの世の終わりだ！ステーキングの資産は証券だ！と騒ぎますが、実際の和解書面にはKrankenの行なっていたことはPOSシステムからの逸脱であり、追加の保管リスク、マネジメントリスクを投資家に負わせてサービスを提供することです。このようなものは規制されて然るべきです。
つまりKrakenは本当は流動性がないはずの製品上にリザーブプールを再現して独自の商品を作っていたのです。和解書面でもこれは元々のシステムからの逸脱の商品であることが書かれています。さて、それではSECはステーキング全体をこれで規制したいということになりますか？ドキュメントからはCardanoなどには触れていませんが、少なくとも元々のステーキングと異なることがしていたことが強調されています。
冷静にならなければなりません。規制したいならその理由を書かなければいけません。証券取引法が導入されたのは市場の失敗があったからであり、FTXの破綻をとっても、この必要性は明らかです。つまり、そこに保管リスクや情報の非対称性があるならば、規制されなければいけません。そもそも暗号資産のポイントはこのような他者への保管等のリスクを軽減できることであったはずです
Krakenを批判したいわけではありません。彼らは本当に素晴らしい仕事をしてきました。ただし、規制との関連においては、それに対応する必要があり、その書面にはCardanoなどは関連しないということです。
問題はこのような書面が出て派手なヘッドラインがメディアに並ぶと人々は、ああ、SECは全てを規制しようとしている！と思考停止し出すことです。このような規制上の論点が出てくることは何も暗号資産だけではなく銀行業界でも日常茶飯事の出来事です。
さて、それではこれはCadranoやPolkadot、イーサリアムに何か絵いう用を与えますか？いいえ。Krakenはプロトコルの逸脱であり、基本的にプロトコルは分散化、保管リスクを負わない方法を好むからです。RedditやTwitter、Telegramで人々が吠えていることが、必ずしも現実ではないのです。規制の背景や理由を理解する必要があります。
基本的に普遍の公理として、人は人を騙します。人への信頼のいらない、コードを信用すれば良いシステムが必要で、そのための業界です。Krakenのような製品にはより多くの規制は必要ということです。透明性が必要です。
SECに尻尾を振るということではなく、失敗しないシステムであるために、規制に対応しうるチェーンが必要です。私はKrakenの人たちが本当に大好きで素晴らしい組織だと思います。メディアがもう少し正直に正確に報道することを望みます。ステーキングとは全く関係ない、派生商品の問題であり、このような論争はブロックチェーン特有ではなく、金融業界で毎日起きていることです。