インセンティブ付きテストネット更新情報:残高スナップショット、ウォレット、報酬

インセンティブ付きテストネット更新情報:残高スナップショット、ウォレット、報酬

現在残高スナップショットを準備中。インセンティブ付きテストネットの最新情報をお届けします

2019年11月27日 Dynal Patel読了時間5分

インセンティブ付きテストネットの第一段階が進行中です。11月29日日本時間午後9時に予定されている残高スナップショットの準備として、リハーサルとなる模擬スナップショットを既に終了。 これはバグや不具合の特定に役立ちました。

以前にも触れましたが、残高スナップショットとはメインネットに保有されるADA残高のUTXOスナップショットであり、残高スナップショットでキャプチャーされたADA残高がインセンティブ付きテストネットで委任、ステークプールの運営、そして最終的には報酬を稼ぐために使用できる額となります。

必要なこと

残高スナップショットに関する情報はすべてインセンティブ付きテストネットサイトに掲載されています。また残高スナップショット紹介動画(日本語字幕あり)もあわせてご覧ください。ここではその要点のみを紹介します。11月29日までに、DaedalusまたはYoroiウォレットにADAを移し替えてください。これらのウォレットに入っているADAだけがインセンティブ付きテストネット用としてキャプチャーされます(技術的な理由により、取引所、第三者ウォレット、ハードウェアウォレットに保有されているADAはキャプチャーされません)。このメインネットのADAはここに入れっぱなしにする必要はありません。残高スナップショットが実施されたら、残高スナップショットのために移したADAは元の場所に戻して大丈夫です。スナップショットは焼き付けです。特定の時点でDaedalusとYoroiに保有されているADAの記録です。その後もそのままにしておく必要はまったくありません。

残高スナップショット後の予定

残高スナップショットが実施されたら、インセンティブ付きテストネット用ウォレットが配信されるまで少し時間がかかります。この期間は、ステークプールオペレーターの準備に使用します。Cardanoテストネットサイトに掲載されている動画やドキュメンテーションでプールのセットアップをサポートします。ステークプールオペレーターには、委任が始まる前に十分な準備期間を取ってもらいたいと考えています。また、この期間は情報やメタデータの収集、生じた不具合への対応、そしてネットワークのスケーリング準備を確実に整えるために使います。ステークプールオペレーターにはその後ステークプールの公式登録を促します。この登録プロセスの実施は12月第1週を目途にしています。オペレーターニュースレターに登録していないステークプールオペレーターはこちらのアンケートから登録できます。関連事項を登録して、更新情報をお受け取りください。

私たちはこの導入段階を通じてステークプールオペレーターを積極的に支援していきます。どんな質問や不具合でも、サポートポータルからチケットを送信してください。ステークプールオペレーターになる方法、そしてステークプールを運営するための要件はテストネットサイトをご覧ください。また、状況が進むにつれ、より大規模なコミュニティへも情報を発信していきます。希望としては、インセンティブ付きテストネットの委任段階を20ほどのステークプールで始め、時間とともに増やしていきたいと思っています。

テスト、テスト、そして進化

インセンティブ付きテストネットにおける委任機能の開始日として、暫定的に12月9日を予定しています。ありがちなこととして、- これが結局のところ機能のテストを目的とした段階的な配信であることを鑑みても - この日程は開発の進捗状況と残高スナップショットで特定された不具合の修正に左右されます。また、ステークプールオペレーターによる初期設定中に発見またはレポートされたバグや不具合へ対応する必要もあるでしょう。

プルーフオブステークブロックチェーンにおける世界初の稼働インセンティブモデルとして、その過程で様々な障害に遭遇することは避けられません。これは委任を行うユーザーやステークプールオペレーターにとってADAの報酬を得る前例のない機会です。ただし同時にこれは、基本的にテストネットなのです。つまりその進化はテストにより可能となります。うまくいかないこともあるでしょうが、行き会うたびにそこから何かを学びます。利用できるようにしようと思っていることはすべて - ここでの目標はメインネットのインセンティブモデルの複製を作り上げることだ、ということを忘れないでください - 機が熟せば可能になるのです。私たちは急いてはいません。機能は自信をもって公開できるようになったら追加していきます。テストネットが進化するにつ入れて報酬計算機に含めるものも拡大させていきます。

インセンティブについて一言

Ouroboros(ウロボロス)インセンティブメカニズムを支える哲学は、参加者が適切にインセンティブを得られる場合にのみシステムは生き残ることができるという原理に基づいています。そうでなければ参加は止み、システムは破綻します。インセンティブメカニズムを支えるゲーム理論に関しては、今後のブログで改めて紹介します。

とりあえずは、Cardanoは単に今日のニーズに応えるだけではなく、今後のニーズを考慮しているのだということを覚えておいてください。「ローマは一日にして成らず」という諺はしばしば真の意味が曲解されています。巨大で寿命の長いシステムは開発に時間がかかり、段階的に構築していくしかないのです。石を一つ一つ積み上げていった結果、出来上がるものこそが肝心なのです。これがCardanoです。そしてインセンティブ付きテストネットも同様です。

この流れの中で、インセンティブ付きテストネットの動向に注目してください。このブログやサイトをチェックしたり、Twitterをフォローする、またはメールリストに登録して最新情報をキャッチしてください。

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