カルダノアニメーション解説動画 草案
カルダノ(Cardano)の概要
Cardano(カルダノ)は、第3世代のブロックチェーンと言われ、第1世代がBitcoin、第2世代がEthereumと言われ、ETHを改良した第3世代のブロックチェーンとしての位置付けとなり、スケーラビリティ(拡張性)、インターオペラビリティ(相互運用性)、サステナビリティ(持続可能性)の3つの問題解決に取り組んでいます。
また、カルダノはビットコインのようなProof of work(Pow)という方法ではなく、ウロボロスと呼ばれるProof of Stake(PoS)という方法を採用しており、ビットコインのPoWが大量の電力が必要なのに比べて、カルダノのPoSでは家1件分の電力で賄うことが出来ます。とてもエコで持続可能な方法を採用しております。
カルダノ(Cardano)ロードマップ
カルダノは、大きく分けて5段階の開発構成になっています。現在は2020年7月30日にアップデートされた2番目のShelley期に該当し、2021年の4月1日にネットワークがコミュニティへ移行、分散化され、2021年7月〜8月頃を予定としているPlutas(スマコン)の実装を待っているところです。
カルダノの各開発期は順を追って配信されますが、開発作業は並行して行われています。
- Byron(バイロン):基礎(2017年9月29日~)
- Shelley(シェリー): 分散化(2020年7月30日~)
- Goguen(ゴーグエン): スマートコントラクト(2021年第2四半期予定~)
- Basho(バショウ): スケーリング
- Voltaire(ボルテール): ガバナンス
1)Byron(バイロン)- 基礎
Byron期は、ネットワークの中枢であるウロボロス(PoS)が構築され、数学的に保証されたセキュリティレベルを誇ります。
さらにADA専用デスクトップウォレット「ダイダロスウォレット」と日常使いを目的に開発されたライトウォレット「ヨロイ」が提供されました。
2)Shelley(シェリー)- 分散化
次にShelley期ですが、現在はここにあたります。主にネットワークの分散化です。ノード運営をカルダノコミュニティに徐々にシフトされ、2021年4月1日に完全移行され、Cardanoは分散性を高めて安全性と堅牢性を高めました。
またShelleyでは、ステークプール運営を促進し、ステークプール(SPO)に自分のステークを委任し、ネットワークに参加する事によって報酬を得ることが出来ます。
Shelleyが完全に分散化されたネットワークの下地を作り、Goguen、Basho、Voltaire期には、まったく新しいアプリケーションエコシステム時代が到来します。
3)Goguen(ゴーグエン)- スマートコントラクト
Goguen期の目標の一つに、Plutus(プルータス)の構築があります。Plutusは、関数型プログラミング言語のHaskellのメリットを持つスマートコントラクトの作成を可能にします。
またGoguenでは、Plutus上に構築された金融コントラクト用のDSL(ドメイン固有言語)であるMarlowe(マーロウ)を使用する事が可能になります。このMarloweには、プログラマーでなくとも金融関係のスマートコントラクトを簡単に構築できる、アプリケーション構築プラットフォームMeadow(メドウ)が搭載されています。MarloweとMeadowにより、プログラミングの専門的なスキルを必要とせずに、直接携わることが可能となります。これによりエンタープライズレベルのスマートコントラクトを提供出来ます。
現在、マルチ通貨台帳が予定より早く追加されており、これにより、ユーザーは新規の暗号通貨の作成だけでなく、多くの資産をトークン化する事が可能です。
Goguenは、スマートコントラクトとDAppsへの道を開く、カルダノの機能性における大変革期です。そしてBasho、Voltaire期には、さらにエキサイティングな機能性が到来します。
4)Basho(バショウ)- スケーリング
Basho期は最適化、スケーラビリティの改良、そしてネットワークの相互運用性の開発です。これまでと違い、規模の拡大と大量のトランザクションを伴うアプリケーションの導入サポートを強化するために、ネットワークの基盤となるパフォーマンスの改善に注力します。
Bashoの核となる開発の一つがサイドチェーンの導入です。サイドチェーンは、カルダノメインチェーンと相互運用性を持つ新たなブロックチェーンで、ネットワークの機能性拡張に多大な潜在性を秘めています。メインチェーンからネットワークのキャパシティを拡大するためサイドチェーンへ仕事を移すことにより、サイドチェーンはシャーディングメカニズムとして機能し、新機能を実験的に導入する際にも活用できます。
カルダノは業界屈指のパフォーマンス、強靭さ、そして柔軟性を誇るブロックチェーンプラットフォームへと成長します。ネットワークの中枢における信頼性を損なうことなく、新たな機能性を追加する能力を得るのです。
5)Voltaire(ボルテール) – ガバナンス
Voltaire期には、カルダノネットワークが自給自足型システムになる為に必要な「投票システム」と「トレジャリーシステム」の2つのシステムが組み込まれたカタリストがあります。
現在、先行して導入されてますが、ネットワーク参加者にカルダノの改良案を提示する提案能力が付与されます。ステークホルダーによる投票システムによって提案の可否が決定されます。このシステムによって、決まった提案が将来のカルダノを変革していきます。
将来のネットワーク開発の為の資金源としてトレジャリーシステムも追加されます。これは全てのトランザクションに手数料が課金され、ステーキング報酬の20%がプールされます。投票によって決定された開発案件に資金を提供します。
投票システムとトレジャリーシステムが搭載されて初めてカルダノは真に分散化を果たし、IOGの管理下から離れてコミュニティの手に委ねられます。