週刊技術レポート (四月, 2022) > 2022年4月29日

コアテクノロジー

ノード&コンセンサス チームは6月のVasilハードフォークに向けてOuroborosの準備を行いました。UTXO HDパフォーマンスプロパティ、拡散パイプラインのテストとベンチマークへの取り組みを続けました。

1つのブロックにより多くのトランザクションとスクリプトを含むことができるように、ブロックサイズを80KBから88KBに拡大させる重要な更新も行いました。

ネットワーキング チームはIOSimタイムアウトAPIのベンチマークに取り組み、DNSクエリコンポーネントの模擬実装でバグを発見、修正し、DNS復元性テストの開発を仕上げました。

型付きプロトコルのリファクタリングとGossipプロトコルの設計は継続しています。

ウォレットとサービス

Daedalus チームは新しいcardano-node v.1.34.1をテストし、Daedalusに統合しました。また、Ledgerハードウェアウォレットに関するWindowsの不具合を修正し、テストしました。現在、新しいデスクトップウォレットの基本アーキテクチャに取り組んでいます。

Adrestia チームはcardano-walletの大規模な更新を準備しました。これには、「ライト」モードの導入、トークンミントとバーンの追加、手数料最小化、コイン選定のリファクタリング、DBのリファクタリング、バグの修正が含まれます。

マルチシグ機能の追加とDB層の再設計にも取り組んでいます。

cardano-js-sdkの作業も継続しています。

スマートコントラクト

Plutus チームは依存関係に取り組み、いくつかのバグを修正し、Nixの起動時間を向上させ、ドキュメントの更新を行いました。

SECP256k1検証の初期サポートを追加しました。

Marlowe チームはメインネットで最初のMarloweコントラクトを実行しました。marlowe-cliフレームワークにWalletCompanionのテスト機能、bech32形式のサポート、トランザクションメタデータを追加しました。ウォレット返金が失敗する不具合にも対処しました。

Marlowe Playgroundにタイム入力スロットを追加し、不具合を解消しました。Marlowe Runでウォレットの復元や新規作成時に新しいロードインジケーター表示機能を追加しました。

BASHO( スケーリング)

Hydra チームはロールバック処理を可能にする機能を完了し、Hydraウェブサイトに関連ドキュメントを公開しました。Hydra Headで資金の安全性に関するプロパティを改良し、適切なマルチシグの使用へ向けた一環としてトランザクションのベンチマークに取り組みました。

ガバナンス

Project Catalyst は最終投票段階に入りました。1,000を超える提案への投票期間は、残すところあと1週間となりました。すべての投票が終了したら、集計およびその結果発表は翌週に行われます。数多くの勝利プロジェクトがまもなく開始されます。

Fund9は6月初めに開始されます。ユーザーの早期参加が奨励されます。その間、ユーザーはタウンホールミートアップに登録するか、今週の録画をご覧ください。

現時点の統計