プール運営に重要なKESを理解する

ステークプール運用にはKES( Key Evolving Signature)という概念を理解する必要があります。
オペレーターは定期的にKESファイルを生成し、約90日ごとに新しいKESファイルでノード証明書を発行し、プールを運営します。

「KESの残り期間を人間がわかる日数として表示する方法」

KESには有効期限がますが、ありそのままの数値では分かりづらい部分があります。
人間が分かる有効期限残日数を算出する方法です。

node metricsに「cardano_node_Forge_metrics_remainingKESPeriods_int」(残りのKES期間)という項目がありますが
これはカレンダー上の日数ではありません。カルダノブロックチェーンプロトコル上の計算による残り期間です。

現在のプロトコルでは1KESが129600秒と決まっていて、計算すると1KES=36時間となります。
(= 129600sec = 2160min = 36h = 1 KES期間)

そして有効なKES期間は62KESというのも決まっており、日数になおすと93日間となります。
(62KES x 36h = 93日間有効なKESというのを意味します)

これを組み合わせてGrafanaで残りの日数を計算することができます。数値パネルを新規で開きMetrics欄に以下の数式を入れると、残りの日数を出せます。
(cardano_node_Forge_metrics_remainingKESPeriods_int * 129600/(3600*24))

■参考
curl localhost:12798/metrics | grep KES

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