カルダノでは、分散型金融はどのようなものになるでしょうか?

カルダノでは、分散型金融はどのようなものになるでしょうか?


Cardano-FoundationCardano Foundation Team

カルダノでは、分散型金融はどのようなものになるでしょうか?

(Written by @ElliotHill of the Cardano Foundation)

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ブロックチェーンに少しでも興味がある人なら、この一年間でDiFiと呼ばれる分散型金融の事象を見かけたことでしょう。

DeFiは、ブロックチェーンプロトコル上で提供される伝統的な金融商品やハイブリッド金融商品のほとんどに適用することができます。これには、オープンレンディングプロトコル、ピアツーピアのローンプラットフォーム、あるいは伝統的な金融業者に共通して関係するサービスの提供などが含まれます。

しかし、DeFiには最初の試練がありました。手数料の高騰、スマートコントラクトの悪用、ユーザーの大きな損失などにより、透明性、真の分散化、高度な保証に基づいた、DeFiのインフラとプロセスの改善に注目が集まるようになりました。

メアリーハードフォーク によるカルダノの重要なマイルストーンが間近となった今は、カルダノの特性をDeFiアプリケーション構築のための非常に魅力的なブロックチェーンとして検討する良い時期です。ここでは、カルダノが今のDeFiの風景にどのように大きな影響を与え始めるかを探っていきます。

カルダノがDeFiアプリケーションにもたらすメリット

まもなく、メアリーハードフォークを通じて、トークンフォージングとマルチアセット台帳がカルダノブロックチェーン上で利用できるようになります。これにより、分散型アプリケーション(DApps)、ネイティブトークン、DeFiのユースケースへの道が開かれることになります。

しかし、なぜDeFiプロジェクトは、ピアプロトコルではなく、カルダノ上での実行を選択するのでしょうか?ここでは、カルダノブロックチェーンがDeFiプロジェクトにとって優れている点をいくつかの簡単な分野に分けて説明します。

1. 少額の取引手数料

ガス料金の複雑な問題は、この記事の範囲外ですが、要約すると、ガス料金が高く今後もこれが継続することはDeFiプロトコルの大きな問題となっており、これはブロック生成の過程でつまずくということです。いくつかのプロトコルのガス料金は、ネットワーク需要の増加に起因して高くなっているため、ユーザーが 一つのトランザクションを処理するために法外な料金 を支払ったとの報告があります。

上昇するガス料金は、価値を移動し、スマートコントラクトを実行する際のDeFiプロトコルのコストとなるだけでなく、新規ユーザーが参入する際の障壁にもなっています。

ご存知のように、分散型金融商品の最大の潜在的なユーザー層である新興国 のユーザーを惹きつけるためには、コストを低く抑える必要があります。銀行サービスの高い手数料の場合と同様に、コストが高すぎる場合は、新しい金融インフラを切実に必要としている多くのユーザーでもDeFi ソリューションを試そうとはしません。

カルダノでは、ネイティブトークンとアセット間の取引は、オンチェーンで展開されるため 執行手数料が発生しません。 これについては以下で詳しく説明しますが、要するに、DeFi は カルダノを通じてより手頃な価格で使える可能性を秘めているということです。

2. トークンとスマートコントラクトセキュリティ

トークンは、既存のほどんどのDeFiプロトコルで不可欠な要素であり、ガバナンス、ユーティリティ、または利益配分のために使用されています。イーサリアムのような他のチェーンでは、トークンはスマートコントラクトを実行する必要があり、多くの場合、トークンコントラクトに目的に合わせ込んだ複雑なコードを展開する必要があります。

これらのトークンは「非ネイティブ」、つまり、 基礎となる元帳ではサポートされていないと言えます。一方、カルダノ上のトークンは「ネイティブ」です。これは、カルダノ上の資産を表すトークンがスマートコントラクトを使用するのではなく、カルダノの元帳上で直接実行されるトークンロジックを使用することを意味します。カルダノはトークンを展開するスマートコントラクトの必要性を取り除くことで、トークンのスマートコントラクトとのやりとりに伴うガスコストの大きな負担を取り除くことができます。

スマートコントラクトを介して各トークンのカスタムコードを生成するには、そのコードに対する非常に高い信頼性が必要となります。スマートコントラクトベースのトークンでは、多くのコントラクトが数十億ドル相当のオンチェーン価値を生み出す可能性があるにもかかわらず、ヒューマンエラーが実際にリスクとなります。その結果、トークンのスマートコントラクトのバグにより、数年の間に数百万ドルの価値が失われ、スマートコントラクトの悪用が 定期的に 発生しています。

一方、カルダノはユーザー定義のネイティブトークンをサポートしている , ため、カスタムコードを必要とせずに DeFi トークンを作る ことができます。カスタムコードが必要なのはミントポリシーだけで、このポリシーはそれぞれのトークンに永続的にハッシュ関連付けされ 、ポリシーを変更することはできません。

カルダノは、特殊なコントラクトを必要とせずに、互換性トークンと非互換性トークンをサポートする一方で、多くの実世界の資産を安全かつ手頃な価格でサプライチェーンに表現する道を開きます。

厳格な機関団体がDeFi製品の立ち上げを模索している場合は、カスタムコード化されたスマートコントラクトの固有の脆弱性と危険性を解決するトークンは非常に魅力的です。

3. カルダノコミュニティの総合力ー究極のDeFi、Catalystとは?

このセクションはあなたのことです。

カルダノのコミュニティはとても強力です。私たちは共に、コミュニティ主導のステークプール、永続的なステーキングと委任のエコシステム、活気あるコミュニティチャンネルにより、他のプロトコルが長い間熱望してきた完全な分散化という偉業を達成しつつあります。

最近では、 Project Catalyst を通じたコミュニティの助けによりカルダノが別の大きなマイルストーンを達成しました。これは、有能なDeFi開発者を引き付け、カルダノ上の新しいソリューションに資金を提供する上で非常に重要なものです。

既に3,000人以上が投票者登録を済ませ、 Fund3を通じて50万米ドルの資金提供を受けている Project Catalystは、これまでのブロックチェーンの中で最大規模のコミュニティ主導の資金調達イニシアチブの一つです。

カルダノコミュニティが大きな力を発揮して、すでに資金調達に成功したDeFiの提案があります。これはカルダノを頂点に押し上げる最初のプロジェクトの1つであり、私たちのコミュニティが実現させました。今後、私たちのコミュニティは、あらゆる種類のソリューションに対するカルダノブロックチェーンの開発と採用の原動力となるでしょう。

メアリーを目前にし私たちは今、カタリストを通じてより多くのアイデアが提案されることを楽しみにしています。

Project Catalystの登録は こちら .

まとめ

時間がない?技術的な事は分からない?構いません。重要なポイントは以下の通りです。

  • カルダノでネイティブトークンを譲渡する際に 支払う手数料は全くありません。
  • カルダノでユーザー定義のトークンを発行するために必要なカスタムコードは最小限 のものです。
  • カルダノ上のユーザー定義トークンの展開で 悪用できるカスタムコードはありません。
  • DeFiは、カルダノで立ち上げれば、より手頃な価格に、より安全に そしてより簡単になります。

カルダノに構築するDeFiソリューションのアイデアはありますか?Project Catalyst アイデアスケールを介して提案し、コミュニティに投票してもらいましょう!または、開発者フォーラム こちら に参加して会話に加わってみましょう。

また、他の開発目標のためにスマートコントラクトを書くには、更新された新しいプルータスプレイグラウンドを試すこともできます。 こちら

分散型金融の詳細については、こちらをご覧ください。