チャールズの最新ビデオは、シンガポールからのものです。チャールズはそこで世界ブロックチェーン会議に出席していました。 ビデオをご覧になるか、以下の要約をお読みください。
カルダノ1.3
- これは現在QAに入っている
- スムースに動いているが、バグがあってあちこちで捕捉されておりので、QAプロセスは間違いなく機能している
- しかし、マニュアルとしては少し遅いが、Allied Testingと協働してプロセスを自動化している
- 1.3はネットワークパフォーマンスの大幅な向上をもたらす。ネットワークへの接続に問題がある人やブロックの迅速な入手に問題がある人はスピードアップを求めるべき
- ボトルネックはもはや有線プロトコル側ではなく、むしろブロック処理側であり、コアの徹底的なリファクタリングで修正したり、ライブラリ、サービス指向アーキテクチャに変更するなどして対応している
- 8月にこのアップデートを予定
カルダノ1.4
- 1.4は予定どおりに進んでいます。これは、変更やインフラストラクチャの変更が多いため、1.1以降で最も大きなアップデートとなる
- しかし、更新プロセスは若干異なる
- 1.3を使用すると、通知が表示されるので、更新をクリックまたは手動でインストールする
- しかし、新しいデータ層で1.4を使用すると、実際にウォレットを復元する必要が生じることがある
- 復元は現在よりも速く動作するが、1.4のインストールは1.3のインストールよりも長くかかる(ただし、PCの速度によって30分〜1時間のスケールで長いということ)
- これは一度だけ行えばよく、そのデータモデルは既に統合される
- 慎重に検討し、1.4に引き上げる必要がある項目は79項目で、そのうちの29項目は完了している
- また、1.4では、v1 APIの19個のエンドポイント全体を使用している可能性があるが、現在消費したのは1つだけで、希望的には19すべてをカバー
- 残りのエンドポイントはまだv0から呼び出されているところ
Prometheus(プロメテウス)
- ポータブルコードに対する要求が膨大になっている
- ライトクライアント、モバイルクライアント、ブラウザベースのウォレットを作るよう依頼している人々
- 残念なことに、Haskellはポータブルで軽量なコードのための最良の言語ではない
- このためにはRustのような優れた言語がある
- IOHKは、人々がモバイルウォレット、ライトウォレット、埋め込み可能なデバイスなどに使用できるライブラリ機能を構築するために平行した開発チームに資金を提供している
- こうしたコードの集約は、プロジェクトプロメテウスと呼ばれている
- このプロジェクトは内部で現在3ヶ月間稼動している
- 9月までには、Rustコードを扱う完全なコマンドラインクライアントを擁し、開発者はデバイス内に持ち込んで埋め込めるようになるかもしれない
- Androidでテストもしており、それは上手く行っている
スマート・コントラクト
- IOHKは経験豊富なプロジェクトマネージャである新社員、Marcを雇いました
- IELEテストネットの立ち上げに近づいており、それにより、2つのスマートコントラクトのテストネットがある予定
- 現時点で、テストのために使用されている表面言語はSolidity
- この決定は意図的なものだった。移植できる大量のSolidityコードあり、かつ、優れたテストファクター、優れたライブラリ、Solidityで十分に訓練されたスマートコントラクトの開発者の大きなグループが存在するため
- IOHKは、より優れた表面言語だろうとして、IELEで実行するJavaScriptのインポートについて議論している
- しかしこの決定は、合理的な時間枠で追加するために他の言語をターゲットにするコンパイラ構築のためのリソースを流用することと、セマンティクスをベースとしたコンパイルも可能となることが両立せず、議論がまだ残されている
- 7月、8月については、IELEとKEVMのテスト言語としてSolidityが使用される
- Marcは、プロジェクトマネージャーとして、個人と業界がスマートコントラクトをどう使用するのか、その分野で何が具体化され、開発されたかを検討していく。また、Liquidity、Michelsonなどの代替モデルで、Simplicityやその他いくつもの言語で提案されるものも同様に検討する
- 今後6ヶ月から1年の間に、Marcは開発者フレンドリーで、実用性と利用価値を持つカルダノ標準ライブラリを構築するための要件とタスクも管理する
- 暗号通貨分野の外にも調べるべきモデルがある(例えば、LuaとCはどう相互作用するのかはゲーム開発者が使用する興味深いモデル)
- EmurgoのNicoとSebastienも、このプロジェクトの開発者コミュニティに参加するために係ってくる予定
Plutus(プルータス)
- このチームは大きく成長していく
- 特に、Haskellの設計に大きな貢献をしたSimon Peyton Jonesの息子であるMichaelは、PLの理論家であり、プロジェクトに雇用されている
- プロジェクト自体は着実に進歩している
- 彼らは理論を越え、非常に複雑な言語設計の問題を超えたところに行きついている。言語設計の問題は厳しさと経験から来ている。また、言語がどのようなものになるのかについての良い会話がなされている
- キメラ元帳(Chimeric Ledger)と資産イデオロギーで大きな進歩があった。これは複数の会計システムで使用できる資産についてのアイデアで、UTxOから諸勘定とこれをサポートする元帳に移行できる
- サイドチェーンモデルではこのイデオロギーが必要。サイドチェーンを使用している場合、Ethereum(アカウントベースモデル)やカルダノ(UTxOモデル)などのシステム間で資産を移動するため
- 両方のシステムで価値観の概念を持たなければならず、その価値を維持しながらシステム間で資産を移動させられる必要がある
- これはまた、一定のドメインや特定の経験で持っていた方がいい他の会計システムが存在する可能性があるのか、といった他の調査研究上の疑問をもたらす
- 他のトランザクションモデルを検討する(例えば、Bitcoinや他の暗号モデルは 「送信者が支払う・Sender pays」システムであり、他方クレジットカードは取引手数料の 「受信者が支払う・Receiver Pays」)
- あらゆる種類のトランザクションモデルがあり、すべてのオプションとそのオプション関連の結果の背後にユーザーがプログラム可能であること、さらなる厳格性、そして理論があると良い
- これらのすべてはPlutusに接続されており、これらの種類の資産をたくさん立ち上げ機能性を付与する手段となる
- カルダノは独自のERC20スタイル基準も備える予定
- 現時点では、ERC-20はIELEとKEVMを介してサポート可能
サイドチェーン
- このワークストリームでは非常に大きなな進歩が見られた
- この研究からすぐに論文が出るだろう
- これらの証拠はかなり厳しいものであり、「原則対実用」の二律背反の1つ
- 「原則」の面では、これらのことが十分に証明され、ピアレビューされることが望ましい
- 「実用」側では、プロトコルが正しいことをある程度保証したら、プロトコルを実装したい
- そのため、プロジェクトをいつカットして進めるかを知る必要がある
- 8月末に、多くの科学者と技術者が集合する
- 議論される話題は主に2つで、Ouroboros Genesisの形式化とこれに関して必要とされるすべて、および、現実のプロトタイプ構築とサイドチェーンの形式化
- カルダノにいくつかの集中チェーンを許可された計算元帳として接続することで、サイドチェーンのデモンストレーションを開始することを期待
- そのモデルは、IOHKが交換の概念に共通すると考えているもの(公開ネットワーク上の公開アドレスとしてトランザクションを交換のために送る代わりに、サイドチェーンのトランザクションを発行し、取引所が制御する許可された元帳にそれを送れるようにするようなもの)
- なぜこれを行うのか? すでに自分の資産で取引所を信頼しているため、両方の世界の最悪を持っているから。すなわち、分散化とすべてのセキュリティリスクの対価を支払っているが、誰か他の人が秘密鍵を持っているためコントロールしていて何ら利益を得られない、他方で、取引所はサイドチェーンに送信することでハッキングから保護されるようになり、資産を保管し悲惨なイベントから回復できる方法をきちんとマップできるようになる
- チャールズは、このモデルが存在可能なことを示せるのを喜んでおり、本年末までにデモを見ようとしている
Ledgerサポート
- より簡潔な新しいアドレス構造と、すぐに導入される新しいHDウォレットスキームがある
- Ledgerの更新は2つ。1つは、特にDaedalusに対するもので、もう1つはコールドステーキングのような他の機能に対するもの
- コールドステーキングは、Ledgerで支出キーを残している場合に、委任に使用するためにDaedalus やその他のウォレットにプロキシーキーを作成することができるもの
マルチ・シグネチャ
- いずれかの方法で実用的に行う。すなわち、信頼できるサーバーを使用して当事者とのアカウントを作成する際には、ペンディングになっている署名がある人に実際に署名を追加するまでネットワークにブロードキャストしない旨を警告できるようにするか、または、
- 信頼できるサーバーがない場合、原則的な方法によって行う
- これらの機能をShelleyに組み込むよう計画されている
- コミュニティとパートナーの議論はまだ続くが、完全に分散されたバージョンを開始する前に、協調/サーバーのソリューションがリリースされる可能性がある
これでチャールズのビデオのアップデートは終わりです。 ご自分でビデオ(英語)をご覧になる場合は、ここをクリック してください。