Cardano 1.5メインネット:Daedalus 0.13.0 + Cardano SL 3.0.0

本日、Cardano 1.5がメインネットにリリースされます。Cardano 1.5のリリースは、メインネットの立ち上げ以来取り組んできたByron(バイロン)開発段階における最後のメジャーリリースとなる節目のリリースです。

Cardano 1.5は、Shelley(シェリー)開発段階への移行に備えた重要なものです。このアップデートは、新しいコンセンサスプロトコルOuroboros BFT(ウロボロスBFT)をもたらします。これはCardanoネットワークを実行している現行のコンセンサスプロトコルであるOuroboros Classic(ウロボロスクラシック)からShelleyのプロトコルであるOuroboros Genesis(ウロボロスジェネシス)に移行するための重要なステップです。Ouroboros Genesisは、Bitcoinなどのプルーフオブワーク(PoW)プロトコルのセキュリティ保証に匹敵する最初のプルーフオブステーク(PoS)プロトコルであるため、Cardanoを支えるプロトコルにとって主要なアップグレードとなります。

Ouroboros BFTは、1.5 リリースのデプロイ後すぐには有効になりません。別途発表される今後のプロトコルのアップグレードを通して有効化される予定です。このプロトコルのアップデートにより、Ouroboros Classicのプロトコルは無効となり、Ouroboros BFTコンセンサスプロトコルが有効化されます。このアップデートは技術的にはハードフォークですが、計画的なプロトコルアップグレードであるため、スムーズかつ自動的に実行されます。この計画的アップグレードは、現在のフェデレーションシステムの全関係者による変更への同意に基づいています。

Daedalusユーザーは、Daedalusのプロンプトに従ってDaedalus 0.13.0をインストールすることによりCardano 1.5へアップデートしてください。ハードフォークを作成するために、全員がバージョン1.5へアップグレードする必要があります。

オンラインへのポスティング、ソーシャルメディア、個別メッセージ等で偽のDaedalusアプリケーションに誘導し、ウォレットにアクセスしようとする詐欺行為に十分ご注意ください。Daedalusのダウンロードは、必ず公式なソースからのみ行ってください。

このリリースにアップグレードする前に暗号通貨取引所はウォレットAPIをv0からv1に移行する必要があります。1.4のリリースで非推奨となったv0ウォレットAPIは、1.5リリースでは完全に削除され、使用できなくなりました。

Cardano 1.5リリースは他にも多数の改善をしています。例えば、大量のトランザクションとウォレットアドレスのリストをレンダリングする際のパフォーマンスの改善、ディスク容量不足の検出のための機能の追加、および、ブロックストレージの統合プロセスを可視化する新しい画面などがあげられます。

詳細については、リリースノートを参照してください。

3 Likes