今日、私たちはCardano 1.5をCardano テストネットにリリースします。これは今後のメインネットでのリリースの準備となります。 Cardano 1.5 のリリースは、開発段階「バイロン」で最後のCardano リリースとなる節目のリリースです。私たちはメインネットの立ち上げ以来ずっとこの段階で従事してきました。
Cardano 1.5は、開発段階「シェリー」への移行に備えた重要なものです。 このアップデートは、新しいコンセンサス プロトコル「Ouroboros ジェネシス」をもたらします。これはCardano ネットワークを実行している現行のコンセンサスプロトコルである「Ouroborosクラシック」からシェリー時代のためのプロトコルであるOuroborosジェネシスへの移行において重要なステップです。 Ouroboros ジェネシスは、Bitcoinなどのプルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work) プロトコルのセキュリティ保証と一致する最初のプルーフ・オブ・ステーク(proof-of-stake)プロトコルであるため、Cardanoを支えるプロトコルにとって大きなアップグレードです。
Ouroboros BFTは、1.5 リリースの展開後すぐには有効になりません。 これは別途発表される今後のプロトコルのアップグレードを通して有効化される予定です。 このプロトコルのアップデートは、Ouroborosクラシックのプロトコルを無効にして、Ouroboros BFT コンセンサス プロトコルを有効にすることになります。 このアップデートは技術的にはハードフォークですが、計画済みのプロトコルのアップグレードであるため、スムーズかつ自動的に行われるでしょう。この計画済みアップグレードは、現在のフェデレーションシステムのすべての関係者が変更に同意しています。
1.5より前のCardanoバージョンを実行している人は、ハードフォークを作成できません。 Cardano テストネットのユーザーの皆さんには、1.5 へのアップグレードを強く推奨します。アップグレードは、Cardano 1.5 をメインネット上にリリースする前に、開発チームがテストネットで移行をテストするのに役立ちます。 後でメインネット上で1.5リリースが行われる際には、ユーザーはDaedalusのプロンプトに従って容易にアップグレードすることができる予定です。
暗号通貨の取引所で、ウォレット APIのv0からv1にまだ移行していない所は、今すぐ移行する必要があります。 取引所では、このテストネット リリースを使用してv1 APIとの統合をテストすることをお奨めします。 1.4 のリリースで非推奨となったv0 ウォレット APIは、1.5 リリースでは完全に削除され、使用できなくなりました。
Cardano 1.5 リリースは他にも多数の改善をしています。 例えば、大量のトランザクションとウォレットアドレスのリストをレンダリングする際のパフォーマンスの改善、ディスク容量不足の検出のための機能の追加、および、ブロックストレージの統合プロセスを可視化する新しい画面などがあげられます。
詳細については、リリースのメモを参照してください。