Cardano の問題点シリーズ #14「手数料競争なし」

#Cardano の問題点シリーズ #14「手数料競争なし」について話します。

これは問題点というより哲学の問題もありますが、Cardanoでは手数料をたくさん払っても優先して取引が処理されません。

これは貧しい人にも平等であり、かつ競争による手数料高騰もないとの意味では良いことです。

しかし、手数料をたくさん払っても早く処理したいものがある人にとってはデメリットであり、また、ステーキング報酬との目線で見ても、高い手数料を払いたい人がいるなら払ってもらえた方が高まります。

ここに関してバランスを取るために考えられているものが、階層型手数料です。

手数料が高いものを優先するというそれだけの仕組みにしてしまうと、道路で考えると、まず、お金持ちの人たちが全て優先されて通されて、それらが全て通るまで平民の車は通れないということになってしまします。

階層型手数料では、通常の道路の横に高速道路を作ってあげるイメージで、高速料金を払いたくない人も、遅いですが、それなりのスピードでは通過できます。追加料金を払えばさらに快適といったイメージですが、たとえば高速を使いたい人が大量に溢れることになっても、高速道路の渋滞が解除されるまで通常道路が閉鎖されるということではありません。通常道路はそれはそれで使えます。

これにより、公正さと、高い手数料を払いたい人のニーズのバランスを取ることができるのです。