#Cardano の問題点シリーズ#18「レイヤー2スループット改善システムがない」についてかなり雑に話します。
ブロックチェーンの本体はどんなに改良しても、結局は皆のPCで処理する以上は、物理的な限界があります。
いかに効率を高めても、1つのPCで数十億の取引を裁くとなると、「超高額高スペックPC」が必要になる可能性があり、技術力はあるがお金はあまりない人などが運指に参加できなくなり、分散性が下がるという可能性もあります。
そのため、たくさんの人が使うには、本体だけではなく、そこからたくさん手足頭を伸ばす必要があります。この手足頭のことをレイヤー2と呼びます。
Cardanoにはレイヤー2はミルコメダなどがすでにありますが、この速度改善に特化したレイヤー2はまだないので、このままだと数十億人の経済インフラになることは不可能です。
解決策として、Cardanoは現在、Hydraを開発しています。本体からたくさん頭が生えて、処理するイメージですが、他のブロックチェーンなどによく見られるレイヤー2と異なる部分は(重なる部分もありますが)
同型なので、Hydra用のコードを用意しなくても動く。スマートコントラクトやマルチアセットも動く。よってシンプルでセキュリティも高めやすい。
たくさん生えたHydraの頭からさらにHydraが生えてくるというような、InterheadHydraも可能
担保がSPOと親和性があり、また、複数担保を分担できる
などがあります、つまりHydraはかなりCardanoブロックチェーンと親和性が高いもので、他のブロックチェーンから見るとマネしづらいものになります。
ただし、Hydraは順々に研究とプロトタイプを重ねながら進化していくので、最初はかなり原始的な感じでちょっとアプリが一部速いぐらいになります。最終形態InterheadHydraまでとなると、今年中にできますみたいな話では決してないので、長い目で見守る心得が必要です。