注意:あくまで、アセッサーさんのコメントですので、中には必ずしも事実でないものも含まれる可能性があります。
dcSparkも、単に概要を並べるだけではなく、今回、(海外含む)PA(アセッサー)さんからのコメントもざっくりBad・Goodも併記しています🙇♂️ぜひご確認ください🔥
詳細(スプレッドシート):Cataryst Fund9日本関連提案BAD/GOOD/概要の一覧🎉(暫定) - Google Sheets
詳細(PDF):
Cataryst Fund9日本関連提案BAD/GOOD/概要の一覧🎉(暫定) - Fund9一覧.pdf
No | タイトル | 概要 | PAコメント:Bad | PAコメント:Good | 暫定スコア |
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1 | Solve asset fractionalization | 資産を移動する際のクロスチェーンコラボレーションにおいて起こりうる流動性の問題や、プロトコルのUXに悪影響を及ぼす資産の細分化の適正化を図るスマートコントラクトの構築 | ・全体的に一般的な説明が中心で技術的な説明に不足感がある ・予算の積算根拠や成果指標の提示が不十分 |
・MilkomedaによりADAを使用してERC-20トークンを取得した経験上、この技術の有用性はとても高い ・他のブロックチェーンユーザーからCARDANOへの移行がより促進される |
4.1 |
2 | Fracada Addressing Audit | 同社のNFTプロジェクト「Fracada」の監査費用 | ・「Fracada」とはどのようなものか、説明に乏しく判断が難しい ・予算の積算根拠や成果指標の提示が不十分 |
・以前のFundからの継続案件で、CARDANOプラットフォームのDappsのNFTを解決し、柔軟性を生み出す有用性の高いプロジェクト | 4.1 |
3 | Milkomeda Djed | MilkomedaテストネットへのDjedの展開およびWebインターフェイスの作成に要したコスト | ・実施内容の詳細な説明がなく、実施済みであるからこそ内容や成果について提案書の中で提示すべき | ・メインネット搭載前にDjedをテストできる環境を提供したという意義を評価 ・すでに実施済みのプロジェクトへの遡及的な資金提供で、実行性のリスクがない |
3.5 |
4 | Milkomeda Game #2 | 集中型サーバーに依存せずに動作する、ミルコメダとしては第2作となるブロックチェーンベースのタワーディフェンスゲームの開発 | ・開発遅延などリスク要因を提示しているが、その解決策に乏しい印象 ・同チームでの他の提案同様、その予算の積算根拠やロードマップの詳細や成果指標の提示に乏しく、提案書としては不完全との印象 |
・Fund8でもゲーム開発の実績があり、後続にも期待がもてる ・Mikomedaでのゲームのプロジェクトのリリースは、CARDANOとETHとの相互作用の強化にもつながる |
3.7 |
5 | Liquid staking for Milkomeda / L2s | スケーリングのためにベースレイヤーからL2への移行が必要とされるが、ステーキング報酬が止まってしまうため移行をためらうユーザーの悩みを解決し、スムーズな移行を促すミルコメダ標準の設計および実装 | ・同チームの他の提案と比較するとロードマップや工程評価は設定されているが、KPIの提示はやはり物足りない | ・ユーザーのサイドチェーンへの移行を促しエコシステムを拡大させるための有用性の高いプロジェクト ・このプロトコルは実行可能な概念実証(POC)があり、実績ある同チームによる開発で実現可能性も高い |
4.3 |
6 | cip25 (NFT) Rust & WASM library | CardanoのNFT標準であるCIP25を解析するネイティブのRust、WASM、およびTypescriptライブラリの作成 | ・例によってKPIが未設定である点を多くのPAが指摘 ・ただし、影響力が大きいだけに数多くの開発者からの閲覧や検証され、実質的に監査される環境にあるとの意見も |
・CARDANOにおけるNFTプロジェクトに必要となるプロダクト提案で、各方面への影響力と非常に高い需要がある ・7000$と安価な予算で実施可能としている点も高評価 |
4.0 |
7 | Cardano Wallet OneBox | 独自のライトウォレットまたはアプリケーションを展開する際に使用できる単一のツールの作成 | ・機能的な説明にやや不足感があるとの評価も ・他の提案と同様ロードマップや予算積算、KPIの記述がほとんどなく、Catalystにおける同社の姿勢や不完全な提案書でも資金が集まる構造への批判もあり |
・ライトウォレットの展開は、複数のツールの組み合わせが必要なため容易ではないが、この提案は開発者の作業を促進させ、エコシステムの拡大に寄与するプロジェクトと評価 | 3.2 |
8 | Rust SDK fix critical CBOR encoding | 複数の重大な問題を引き起こしているデータにおける、CBORエンコーディングをサポートするRustライブラリの作成 | ・チームが複数のプロジェクトでCARDANOのハードフォークのたびに従事するため、スケジュール通り取り組めるか不安との指摘あり ・例によってKPIが未設定だが、多くの開発者からの閲覧や検証され、実質的に監査される環境にあるとの意見も |
・ほとんどのCARDANO Dappsが使用するRust SDKのバグを修正することを目的としており、チャレンジ趣旨に明確に一致している ・開発者のエコシステムの大部分に直接影響を与えるプロジェクトで、有用性が高い |
4.4 |
9 | Fast reindexable data format | 開発の迅速性や効率性を向上させる、高速インデックス作成および高速分散でブロックを永続的に保存するためのストレージの作成 | ・チームメンバーの構成や詳細が不透明 ・同チームでの他の提案同様、その予算の積算根拠やロードマップの詳細や成果指標の提示に乏しく、提案書としては不完全との印象 |
・高速なブロックデータアクセスエンジンの提供によりインデックスが高速になり、開発者の効率性や俊敏性の大幅な向上に寄与する ・プロジェクトの結果のオープンソース化も高評価 |
3.8 |
10 | Carp over-budget + maintenance | cardano-db-syncツールのより柔軟な代替手段である同社の「Carp」の追加開発費用 | ・以前にCatalystによって資金提供されていたコストの補填という内容だが、そもそもとしてチームはなぜ以前の見積もりが間違っていたのか、今後そのようなエラーがどのように回避すべきか、という問題点に触れていない ・にも関わらず、今回も予算詳細等もないまま資金要求しており、一社への資金集中という現象について非常に懸念しているとの複数指摘あり |
・Dappsがブロックチェーンを照会し、DB-Syncよりも柔軟かつ素早く早く情報を取得するのに役立つツールで必要性は高い ・新たに開発を要するものではなく、未完や遅延のリスクが低いとも言える |
3.4 |
11 | Cardano carbon offset dapp | CARDANOエコシステムによるCO2排出量を環境に配慮したものとする、カーボンクレジットトークンをサポートするスマートコントラクトの作成 | ・そもそもイーサからの移行を図るチャレンジと一致せず、提案を提出するカテゴリが誤っている ・このカテゴリになるとしても、24%もの予算を占有するに足るような予算積算や成果指標、チームの詳細が例によって示されていない |
・カーボンクレジット化の実績のある「Moss.Earth」との提携により実現性が期待 ・環境問題への対処はCARDANOエコシステムにとって有用性が高い |
3.3 |
12 | Accelerator batch #3 | イーサリアムのスタートアップ企業をスカウトしCARDANOでのサポートを行うために、SOSV(米国で最も活発な初期投資家の1人)との提携による加速プログラムを実施 | ・継続案件であるからこそ、60から5として支援対象を選出した理由やCARDANOへのメリットなどについて詳細な説明があると望ましかった ・予算占有率が高いわりに資金使途が不明な点は他提案どおり |
・6週間のプログラム実施によりCARDANOへの移行を促進させるプロジェクトで、有用性は高い ・Fund7からの継続案件で、同社の提案にしてはロードマップやKPIが示されている |
4.1 |
13 | dcSpark (the company iteslf) | 開発者エコシステムへの不足資金としてCatalystより年利6%でローンを受け、2年間で返済する | ・そもそもカテゴリ趣旨と明らかに相違している ・同社への過去Fundからの相当額にのぼる資金提供を踏まえると、融資の実行までは明らかにやりすぎとの声 ・返済の2年後に同社が存在している保証はなく、資金返還の監査の仕組みも提供されていない ・とにかく賛否が完全に割れる問題提案(3:7で否が多い) |
・dcSparkのCARDANOへの貢献度を評価する声 ・昨今の暗号資産市場の下落により各方面でも社員削減などが相次いでおり、同社への支援もやむなしとの声 |
3.0 |
14 | WalletConnect for Cardano | モバイルウォレットをデスクトップdAppに接続するための標準である「WalletConnect」の自社ウォレットへの実装と他社ウォレットへのサポート | ・同社の他の提案と比べるとマイルストーンなどの記述は多少見られるが、それでも予算やタイムラインの提示は不十分な印象 | ・モバイルウォレットのさらなる開発と利便性の向上につながる ・他のウォレットがウォレットコネクトサポートを追加することが容易になり、マルチチェーンプロジェクトが可能となる |
4.1 |
15 | Catalyst SDK dRep support | 既存のCatalyst登録SDKを更新してdRep登録をサポートするとともに、CarpにdRepインデックスを追加し、FlintWallet内にdRepサポートを実装 | ・やはり予算積算やタイムラインなど提案書としての不足事項が多い ・本業が忙しいことで提案書に割くのが難しいのであれば、専業の執筆者を雇ってみてはとの声あり |
・CatalystにおけるdRep実施にあたっては有用なプロダクトであり、同社のウォレットへの搭載という実行性の担保もある ・Fund10からの開始に間に合うような計画であり、実質的にコミュニティの検証を経る形となる |
4.4 |