[Fund9の進行状況]
・投票アプリの不具合がまだ改善されていないため、投票開始期間がさらに1週間延長された(Vasil HFに人員を割かれていることが原因?)。Fund9の投票期間は、9/1~9/15に再設定されます。有権者の皆さんは、投票開始まで今しばらくお待ちください。
[日本ルームでの提案紹介:Fund9]
・Oxford crypto valley: Cardano house (予算: $98,000)
→オックスフォードの学生であるシモンさんからの提案紹介。現在“Oxford crypto valley”と呼ばれるHomeDAOな学生コミュニティを形成中であり、そこにCardanoハウスを設けるために提案書を提出しています。具体的には、世界中からブロックチェーンに興味のある学生を現地のシェアハウスに招待し、オックスフォードを中心にブロックチェーン研究に携わる人たちからコーディングの指導を受けて、学生のブロックチェーン起業家を養成するプロジェクトです。すでにイーサリアムやアルゴランドなど、複数のブロックチェーン企業からもスポンサードを受けているそうです。
・L-Earning Bazaar: Web3 Integration (予算: $80,000×2)
→ゆーにゃさんからの提案で、AtalaPRISMによるDIDと紐づけることによって、教育者は自分の講義品質を、学習者は講義課程の修了を保証できるようなLearn to Earnの教育プラットフォームを開発するプロジェクトです。今回の定例会では、パートナーシップに関する追加情報がありました。具体的には、L-Earning Bazaarの完成後に予定している特別講義(参加チケットはNFTで販売)に、 JPG StoreやIOGの職員に加えて、WADAやSnapbrillia、Sociousといったプロジェクトのメンバーも登壇してもらう予定とのことです。
・『Recognize Impact through DIDs (予算: $68,967)』+4提案(合計予算: $212,500)
→セラさんからの提案で、Cardanoのスマコンによるユーティリティトークンの発行とAtalaPRISMによるDIDを紐づけることができる、社会課題の解決に特化した人材マッチングサービス「Socious(ソーシャス)」を開発するプロジェクトです。開発予定の機能ごとに提案書を5つに分割して提出しています。今回の定例会では、新しく公開されたSociousのウェブサイトを共有してもらいました(ソーシャス | ブロックチェーンを活用したSDG人材プラットフォーム)。すでにリリース済みのSociousでは、1800人のユーザーが登録しており、そのうち500人がプロジェクトにジョイン、さらに21名が実際にプロジェクトを完了しているそうです。ここにDID機能を追加して、さらなるユースケースの拡大を目指しています。
・『Japanese Traditional Crafts NFT (予算: $51,000)』
→ランケットさんからの提案で、京縫や阿波和紙といった日本の伝統工芸品の所有権をCNFT化することで、顧客層の新規開拓を試み、最終的には伝統工芸品の価値保存と職人の経済的支援を目指すプロジェクトです。具体的には、NFTの購入者が所有できるのは、”その伝統工芸品の所有権”のみであり、現物は職人が管理します(所有権の転売をする際に、工芸品の品質状態を保ってもらうため)。ただし、その所有権を裏付けるNFTを焼却(バーン)することによって、以後の転売ができなくなる代わりに、工芸品の現物そのものも手に入れることができるという仕組みを構築予定とのことです。今回の定例会では、和紙と京縫に加えて、吉野川の”藍染”も追加予定であり、ますますCardanoとKittamuとの連携が加速していく模様です。
[過去の提案の進捗報告会:Fund8以前]
・『CNFT Festival Japan Meets the West (予算: $15,000)』
→ゆーにゃさんが少し前に完了報告をした、Fund8で採択された本プロジェクトの経過報告についてです。KPIの一つであった”大型のジェネラティブを作る”の事例として、ADA忍者や歌舞伎Tokyoなどの発行に成功しました。歌舞伎Tokyoに関しては、次回のEXPO秋(10/26~10/28)でも展示予定なので、今後の続報に乞うご期待!
・『Fostering Japanese young proposers (予算: $6,370)』
→私(ISSA)がFund6にて、初めてCatalystで採択された本プロジェクトの完了報告レポートを1ヶ月ほど前に提出しました。当初のKPIは“日本人のCatalyst提案者を20人増やすこと”でしたが、今までに私が直接誘致した新規提案者は3名(うち学生が1名)のみという結果に終わりました。ただ、別で進めていた”学生用のチャレンジカテゴリーの設立”をFund8からスタートさせたことによって、世界中から30名以上もの学生からCatalystにプロジェクトを提案してもうらことに成功しました。そのため、これを代替成果として報告し、本プロジェクトを終了します。学生限定のブロックチェーン関連のスタートアップ支援とCardanoコミュニティへのオンボーディングをサポートする提案などを募集する、学生用のチャレンジカテゴリーについては、今回のFund9でも継続申請するために提案書を提出しているため、ぜひ投票をよろしくお願いします。