IOエンジニアリング予算案の詳細

予算プロセスの一環としてのIOエンジニアリングの提案についてコメントや質問をくれた皆さんに感謝します。チームはすべてに目を通し、重要なテーマと質問をまとめて、回答するよう努めました。これにより懸念が払拭され、疑問が解消されることを願っています。

さらに質問がある場合は、以下に投稿してください。できるだけタイムリーに回答できるように頑張ります!よろしくお願いいたします。

明確化と目的

私たちはGovToolとコミュニティから寄せられたIOEの提案に対する質問をまとめました。このスレッドでは、寄せられた質問に向き合い、提案が受け入れられた場合に、Intersectを通じて契約される業務というものに関する私たちのビジョンについて、よりはっきりとした概要を提供することを目指しています。では始めましょう。

範囲

まず、範囲を明確にします。私たちの提案は「コア」ロードマップ全体をカバーするものではありません。これは私たちが払拭しておきたい一般的な誤解です。Input | Outputは、特定の貢献者と協力して、さまざまなプロジェクトのリード/サポートを判断しています。その一部はIOE提案に含まれています。

私たちの提案では、New Anti Grinding Measure、Peras、Midgard、Gummiworm、Rust Node (Amaru)、Daedalus Maintenance and Enhancement、Canonical Ledger State、Black box Ledger Conformance Testing、Conformance Testing of Consensus、Plutus Script Re-Executor、Gastronomy(UPLCデバッガー)、Genesis Sync Accelerator、Canonical Block and Transaction Diffusion Codecs、Hoarding Node、Block Cost Investigation、Cardano-node-emulator、History Expiry、Programmable Assets、Starstreamなどのプロジェクトに関して、サプライヤーからの別の提案を参照しています。全体像については、各提案を参照してください。

提案の総費用

コストについて説明します。私たちのコストには、トップティアのHaskell/Rustエンジニア、PM、アーキテクトの人件費(競争力のある基本給、ボーナス、保険を含む)サードパーティサプライヤーへの支払い、技術監査費用、および共通サービスマークアップ(AWSパススルー%、ソフトウェアライセンス、共通サービスサポート機能)がすべて含まれています。

コスト概要は、12か月間の最大予算要求を反映しています(注:Leiosのコストは、推定2年間のプロジェクトの1年目のもの)。

私たちは、この提案が公正な見積もりを提供していると確信していますが、この業務の複雑な性質を考えると、純利益を上げることはできないかもしれません。

実際にかかったコストが予算より少ない場合、低い方の金額のみを請求します。余剰資金は、適切な手続きを経てCardanoトレジャリーに返還します。私たちのチームはこの業務を継続的に遂行しており、その進捗状況はCardano Development Updates(Cardano開発の最新情報)で追跡できます。

メンテナンス費用

メンテナンスとは「稼働させておく」ことだけではありません。責任あるメンテナンスは事後対応型であると同時に事前対応型であり、200億ドルを超える市場規模を持つ金融インフラの継続的なセキュリティ、回復力、効率性を確保します。サポートとメンテナンスには、ユニット/プロパティテストメンテナンス、CI/CDメンテナンス/サポート、リリース管理、パフォーマンス分析、Haskellコンパイラーサポート、ネットワーク監視、災害復旧、L1~L3サポート、Plutus Core/CLIメンテナンス、オープンソースコードのレビュー/統合、コードモダナイゼーションなど、40を超えるアクティビティが含まれます。

メンテナンス費用はTSCの推奨するおよそ35%に沿ったものであり、IOE/IOGによる前年の年間予算(2023〜25)にも合致しています。50人を超えるエンジニアの専門知識を組み合わせ、AWSの直接コストをカバーし、インフラのメンテナンス/監視のための年中無休のSREオンコールチームを必要とするものです。

スタッフと貢献者の割り当て

提案された業務にあてるフルタイム従業員を120〜150人程度と見積もり、プロジェクトのコスト比に応じて大まかに配分します。IO Engineeringは、提案書に記載のサプライヤー、または今後参加を希望する可能性のある他のサプライヤーに対して、再委託するか、Intersectに直接契約するよう依頼します。

今後1か月以内にこれらのサプライヤーと緊密に連携し、作業パッケージ、人員/リソースのニーズ、コスト配分、請求レートを精査し、関係者全員にとってより明確な期待値を提供することを目指します。

コスト最適化のため、多くの場合エンジニアは複数のプロジェクト間で共有されます(各自の作業時間の割合は毎月のタイムシートで正確に追跡)。これにより、不要な場合はエンジニアを一つのプロジェクトに完全配置せずに、必要な時間分のみをプロジェクトに請求することが保証されます。

提案書に記載された作業が他の作業と重複する場合、Intersectおよび関連する提案された貢献者と緊密に協力して必要な調整を行い、潜在的な重複と全体的なコストを削減することを約束します。

マイルストンと支払い

今後四半期を迎えるごとに、Intersectと協力して、マイルストンを事前に定義します。管理者およびスマートコントラクトの仕組みによる十分な監督の下で、これらの合意されたマイルストンの達成に基づき、支払いを受けることになります。範囲の最終決定待ちのプロジェクトについては、コストの見積もりは過去の類似の作業に基づいています。

コミュニティへの透明性確保を鑑み、Cardano Development Updatesを通じて進捗状況を追跡します。月ごとのタイムシートにはプロジェクトごとの作業時間が詳細に記載されています。この記録にある時間のみを請求し、二重請求を防ぎます。

$ADAでの支払い

承認された場合、マイルストンに応じて完了した作業に対する支払いとして$ADAを受け取る予定です。請求はタイムシートの記録に基づきます。言及されている0.50ドルの$ADA価格は、単なるプレースホルダーです。

最終的なADA価格と支払いメカニズムは、Intersect(CDH)(管理者として)および IOE との契約(例えば、契約締結時に固定)で定義され、定期的なスケジュールまたはマイルストンベースのスケジュールで支払われることになります。IOGは、2025年のADAの価格変動リスクを受け入れる予定です。

繰り返しますが、私たちは実際の作業時間のみを請求し、余剰分は返金します。

TSCが提案したRFPについて

IOEは、提案されているTSCの2025年RFPプロセスには参加しません。

サプライヤー間のグループ協議の促進を3か月以上にわたりTSCに繰り返し要請したにもかかわらず実現せず、Intersectの提出フォームの締め切りが迫っていたため、IOEは4月初旬にコア開発貢献者との緊密な協力を開始しました。私たちは、TSCの別の提案に関して、公表されるまで知りませんでした。

TSCが提案するプロセスは、Cardanoの重要な資金調達と結果としての競争力をさらに遅らせるリスクがあるだけでなく、私たちは、(より広範なコミュニティによって選出されておらず、潜在的に利害が対立する可能性のある)少人数のグループが2025年のCardanoの開発を主導することにも反対します。その提案は事実上プロセスを中央集権化し、管理/契約、ベンダー選定、納品、監督、支払いといった役割をIntersect内に統合するものです。

私たちの直接提案は、信頼できる道筋を示し、IOEおよび実績のあるエコシステム貢献者がスキル、能力、実績を持ち、すでにこの業務を遂行していることから、継続性が保証されます。この重要な移行期において勢いを維持しながら、貢献と開発者の多様性を広げるものです。進捗状況を追跡できます: Cardano Development Updates

IOは、運用上実行可能で、商業的に適切であり、可能な限り幅広いコミュニティの完全な同意を得られる枠組みの中で、技術的な専門家による技術指導と助言の適切なバランスを取るために、Intersectおよび他の関係者と協力して、2026年に向けたスケーラブルなプロセスを定義し、改善することに100%コミットしています。

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