成果を讃え、IOHKと将来への道を拓く
2020年6月30日Eric Czuleger 読了時間4分
Shelleyの到来を受け、IOHKはこれを祝うために7月2日、3日に開催されるCardanoバーチャルサミット2020:Shelleyエディションの準備に追われています。このオンラインイベントでは、厳選されたプレゼンテーション、パネル、ゲストスピーカーがCardanoの多彩な側面を紹介。世界レベルの基礎研究から最新の暗号開発まで、あるいは幅広いコミュニティの情熱と献身から、この世界を作り出し今後の道を照らすイノベーターたちまで、多彩な顔触れが登場します。Cardanoコミュニティ、開発者、投資家、そしてより広義のエコシステム。これは、こうした人々の激務や献身を讃えるためのイベントです。
IOHKの2019年マイアミサミット同様、このバーチャルサミットではIOHKチームのプレゼンテーション、トップレベルの思想家を含む特別ゲストの参加、そしてIOHKのチャールズ・ホスキンソンCEOによる基調講演が実施されます。私たちが自信をもって主賓に迎えるのは、インターネットの共同設立者にしてGoogleチーフ・インターネット・エバンジェリストのヴィントン・サーフ氏。屈指のインターネットアーキテクトとして、サーフ氏はそのユニークな立ち位置から、世界を変えるテクノロジー構築に関する見識を披露してくれます。
また、参加者として名を連ねるのはワイオミングブロックチェーン特別委員会のケイトリン・ロング氏。ウォールストリートから暗号界に入り、ワイオミング州でブロックチェーンの新境地を開拓したロング氏は、分散化を広く推し進める上で自らが直面した課題やチャンスを紹介します。そして特別ゲストとして最後に挙げておきたいのはスティーブン・ウルフラム氏。計算知能プラットフォームWolfram Alphaの生みの親にしてWolfram ResearchのCEOです。Cardanoは、オープンソースリサーチと優秀な学術としてのこだわりを通じて技術を進歩させるその姿勢を共有しています。こうした重要なディスカッションの合間には、IOHKチームによる発表がセンターステージで行われます。
思想的リーダーシップ
IOHKのチーフサイエンティストAggelos Kiayiasとアフリカ事業ディレクターのJohn O’ConnorがCardanoブロックチェーンにおける研究とアウトリーチについて語ります。「Haskell, then, now, and the future(Haskell、以前、今、そして今後)」と題したパネル討論では、関数型プログラミング言語が及ぼしてきた影響、そして今後の方向性について検証します。バーチャルサミットはまた、分散型アイデンティティソリューションである「Prism」といった新開発発表の場でもあります。その他のゲストスピーカーは来週発表予定で、サミットの2日間にはたくさんのスペシャル告知が用意されています。何が発表されるかは当日までのお楽しみです。
2日間のプログラムには、5つのデジタルステージで開講されるブロックチェーン技術の思想、分散化の科学、ビジネスおよびエンタープライズ用分散型台帳の構築といったテーマに特化したコンテンツが含まれます。また、Cardanoコミュニティが来るブロックチェーン規制、ガバナンス、チャンスとともにいかに成長していくかについての議論も持たれます。これらを組み合わせ、サミットがCardanoの将来に関心を持つ参加者全員に、科学や関連する思想により、このすべてを実現することを可能にする偉大な精神により、そして私たちをここまで後押しし、そして前に進めてくれる素晴らしいコミュニティにより、何らかを提供できることを願っています。
技術的セッションとともに哲学的セッションも開催されます。オープンソース開発の重要性に焦点を当てた議論にパネルとして参加するのは、Hyperledgerコンソーシアムのブライアン・ベーレンドルフCEO。IOHKは、知識の共有を通じて向上を目指すという将来に関する共通のビジョンをより効果的に追及するため、最近Hyperledgerに参加しています。哲学的路線に続いては、人口知能研究者のベン・ゲーツェル氏がAIと分散化技術の交差点について話します。さらに今後サミット開幕までに、エキサイティングなセッション情報を公開していく予定です。次世代テクノロジーを構築するということはすなわち、多彩な分野から最高の頭脳が集まることを意味しています。たとえそれが仮想空間であったとしても。
コミュニティの構築
Cardanoバーチャルサミット2020:Shelleyエディションは真面目なばかりで楽しみなしというものではありません。この数か月間、コロナ危機によりすべての会議がオンライン化を強いられました。私たちは、バーチャルスペースで実際の会議体験をフルに再現することは不可能ながらも、おそらく参加者が期待しているであろう何らかのネットワーキングや息抜きの機会も提供したいと思っています。そこで、「息抜き」ゾーンを設け、ガイド付き瞑想、DJタイム、さらに、書道のレッスンや実演なども企画しています。バーチャルプラットフォームでは、参加者がデジタルエキスポスペースをアバターで楽しめます。またミーティングの合間には、デジタル版Shelleyカクテルの「ハッピーアワー」でおしゃべりに花を咲かせることもできます。
昨今の状況では人と直接合うのは難しいですが、Cardanoバーチャルサミットは、世界各地から参加者が一堂に集まる機会です。サミットへの参加は完全に無料。参加をご希望の方は登録して場を確保するだけです。
Shelleyは5年以上にわたる研究開発の蓄積であり、複数の専門チームと素晴らしいコミュニティによる創造物です。バーチャルサミットは1つの通過点であり、成果を評価し、熟考し、祝福する機会です。そしてそれは、分散化、成長、適用という新時代のほんの始まりに過ぎないのです。