IOHK、ジョージア政府および大学とのパートナーシップを発表

教育をはじめとするプロジェクトにCardanoとAtalaを採用

2019年6月18日

投稿者 DANIEL FRIEDMAN

今週私はジョージアの首都トビリシを訪れ、コーカサス地方一革新的といわれるこの地域の風景と喧騒を楽しんでいます。1年余りの基礎固めを終えて、私はIOHKのチャールズ・ホスキンソンCEOとともに、ジョージア政府と、この国で最大規模の大学2校との覚書に調印するためにここに来ました。教育相、トビリシ自由大学(Free University of Tbilisi)およびトビリシビジネス&技術大学(Business and Technology University of Tbilisi)との覚書締結により、ジョージア行政はIOHKと手を携え、Cardanoを使って同国のイノベーションを推進することになります。

覚書の調印後、Mikheil Batiashvili教育、科学、文化、スポーツ担当相は、ジョージアの急速な発展について、さらに、セキュアでデジタル化された国際ビジネスの一流国となるという同国の目標における、世界トップレベルであるIOHKの専門知識、特に第三世代ブロックチェーン技術導入の影響力に、いかに期待を寄せているかについて語りました。

今週の覚書調印の主要目的に数えられるのは、学位取得証明書といった教育関係の認定書を、手間とコストをかけながら手作業で認証する代わりに、Cardanoを基盤とするブロックチェーン技術により保管から追跡、認証まで賄えるようにすることです。高等教育の学位認定を国際化するヨーロッパ規模のボローニャプロセスを分散型台帳技術を使ってサポートするという最終目的に向けて、まずこのシステムをジョージアで導入します。IOHKにはすでに、ギリシャ政府の教育機関と協力してブロックチェーン上で学位認証を行うという、この技術を類似の目的に適用させたパイロットプロジェクトをギリシャで実施した実績があります。

IOHKとのコラボレーションにより利するのは、教育セクターだけではありません。チャールズは農相および首相と会談し、同国の他分野におけるブロックチェーン技術の活用についても話し合いました。新たなフィンテックビジネスのサポート、サプライチェーンの実装、行政処理へのスマートコントラクト機能の統合などが含まれます。


(ジョージアのMamuka Bakhtadze首相とチャールズ・ホスキンソン)

チャールズは次のように話しています。「ジョージア政府とビジネス、教育、行政サービスに関して幅広いプロジェクトで協調でき、胸が高鳴っています。IOHKがこの国の発展の一端を担うことができることを大変うれしく思うとともに、ジョージアにブロックチェーンエコシステムを発展させ、国民の皆さんが現在直面している課題を解消する手伝いができることを楽しみにしています」

IOHKは以前にもジョージアの機関と協調した経験があります。リサーチフェローのPeter Gažiは、トビリシ自由大学でIOHKのプルーフオブステークプロトコル、Ouroboros(ウロボロス)についての講義を行いました。1月には、ジョージアの経済およびサステナブル開発省(Ministry of Economy and Sustainable Development)、ならびに技術開発局(Innovation and Technology Agency)後援によるCardanoミートアップが開催され、CardanoのHaskellコンサルタントとして活躍するEdsko de Vriesが講演を行い、大盛況となりました。

今週の合意により、IOHKとジョージアの関係は強化されます。次のステップはワークショップやミートアップ、フォーラムを組織し、CardanoやAtala、あるいはこの2つを組み合わせて対処し得る、最も深刻な課題を特定していくことです。IOHKとジョージア政府は手を携え、デジタルを取り入れた先進的な考え方がいかに貴重であるかを示しながら、国中のシステムにブロックチェーン技術を導入していきます。

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