バジェット提案の傾向分析

過去のバジェット提案に関する私のXでのポストです。時間は経過していますが、記録として残せると良いと思いこちらで投稿させていただきます。

元ポスト

Cardano財務予算提案(Treasury Budget Proposals)とその投票結果の振り返り

先日、Cardanoの財務予算提案(Treasury Budget Proposals)に関する投票が終了しました。
このポストでは、その結果と構造を客観的に分析した以前の投稿をもとに、現在のガバナンスの動きと傾向をわかりやすく整理してお伝えします。

:magnifying_glass_tilted_left: はじめに:本分析の目的
この投稿の目的は、可決された提案やチームを批判することではありません。むしろ、「システムがどのように動いているのか」を知るための一つの観察です。

・提案がどう選ばれたのか
・どういった傾向があるのか
・そしてこれから何が期待できるのか

こうした観点から、今後の改善やより良い意思決定につながるヒントを得たいと考えています。

① カテゴリー別の予算配分
まずは、承認された提案のジャンル別の分布です。
:bar_chart: 予算の配分割合(全体)
コア開発(Core Development):47.4%
→ Cardanoの技術的基盤を強化する提案が多数通過
マーケティング&イノベーション:35.6%
→ 採用促進・新たなユースケースの開拓に注力
研究(Research):9.8%
→ 長期的視野での技術革新にも引き続き投資
:memo: 考察:
開発寄りの提案に予算が集中しており、コミュニティとして「土台の強化」に重きを置いている姿勢が見えます。

② 提案者別の予算配分
次に、誰が資金を獲得したのか? に注目します。
:bar_chart: 主な内訳
個人提案者:16.0%
→ ガバナンス参加のハードルは依然として低いことが分かります
TxPipe:7.5%
Cardano Foundation:5.0%
→ 組織・チームによる提案も多数採択されており、分散的な支援が進んでいます
:memo: 考察:
個人もチームもバランスよく支援を受けており、健全な提案エコシステムが育ちつつある印象です。

③ 投票構造とパワーバランスの実態
Cardanoのガバナンスでは、「1人1票」ではなくADA保有量に基づく投票パワーが導入されています。
:pushpin: 気になる傾向
表面的にはYES票が多い提案でも、NO側の投票パワーが上回るケースが複数見られました
特にマーケティングや外部連携系の提案でNOパワーが強い傾向

:memo: 考察:
ステークの集中による影響が可視化されており、DRep(代表者)制度の構造的な課題も見え始めています。
技術以外の提案が評価されにくい傾向もあるため、今後はこうしたジャンルの「評価基準の明確化」も求められそうです。

:compass: 最後に:私の立場と願い
私は特定の提案や関係者に関わっているわけではなく、一介のADAホルダーとしてこのプロセスを観察している立場です。
この分析の意図は、システムがどう機能しているかを知り、より良い未来に向けて考えるためのものです。
Cardanoのガバナンスはまだ始まったばかりです。
これからの使われ方、透明性、そして成果が何よりも大切です。
今後もこの構造の進化を見守っていきたいと思います。

詳しくはスプレッドシートをご覧ください。

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