アジアは世界最大のブロックチェーン市場となる

Cardano 財団、シンガポールで開催された世界ブロックチェーンサミットに出席

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Tresconの最高経営責任者モハメッド・サリーム(Mohammed Saleem)によれば、アジア太平洋地域は、世界最大のブロックチェーン市場となり始めています。 モハメッドは、シンガポールで開かれた世界ブロックチェーンサミットの開会の挨拶で、業界におけるこの地域の重要性が高まっていることと、2020年代にどのように大きく成長するかを強調しました。 ブロックチェーンは今や次世代の実現技術であると見なされており、多くの分野を超えた使用事例は世界的に増加するものと予想されています。

サミットは、シンガポール政府の 「スマートネーション」という国家戦略に合わせて組織されました。この戦略は、島国であり都市国家であるシンガポールの大規模な取り組みを象徴する構想です。 この構想は、シンガポールの市民、企業、政府の努力を組み合わせて、テクノロジーを活用してより良い生活をサポートするもので、デジタル経済、デジタル政府、デジタル社会という主要な柱をサポートするよりスマートなアイデア、アプリ、ソリューションが伴われています。

Cardano財団の会長ネイサン・カイザー(Nathan Kaiser)は、世界ブロックチェーンサミットのグローバルシリーズ第13回で基調講演を行っており、そこでアジアとそこを超えたブロックチェーン業界に着目しています。

当財団の会長によれば、アジアの各国政府はブロックチェーン技術について楽観的だということです。 この地域の国々は、さまざまな分野でのブロックチェーンの採用をサポートする政策を公表し続けています。 シンガポールでは、政府はブロックチェーンを使用して、国家貿易プラットフォームを他の国々と接続することに取り組んでいます。 中国政府もこの技術を慈善寄付の追跡システムに採用することに向けて取り組んでおり、韓国政府はブロックチェーンでFinTech業界向けの規制のサンドボックスを開始しました。

「今こそブロックチェーン社会の政治について考える時です」- ネイサン・カイザーの基調講演から
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「自由、プライバシー、分散化、民主主義」- 基調講演のためのネイサンのメモから

ネイサンは基調講演で、古代ギリシャでpoliteiaという語に由来するpolitics(政治)という語の語源を説明しました。politeiaは「市民のコミュニティ」を意味していたのです。 したがって、当財団の会長によれば、私たちはすべてブロックチェーン社会の政治家であり、エコシステムを構築する長い道のりを歩んでいるということになります。

アジア諸国間の違いは、産業と都市をつなぐ汎アジアのシステムの構築に困難をもたらす場合があります。 これらの障害は、主に、信頼できる方法が共有されていないという状況に起因します。 ブロックチェーンは、この地域の国家間の摩擦を減らす鍵となる可能性があります。 ネイサンによれば、アジアにおける医療観光業界に向けられたブロックチェーンによる健康記録システムは、この地域で考えられる使用事例の1つです。 シンガポールをアジアのブロックチェーンに基づくサプライチェーンのハブとして支援することもまた、潜在的な使用事例の1つとなり得ます。 アジア地域はこの技術を採用し、既存の規制フレームワークを修正しようとしていますので、アジアのブロックチェーン業界の見通しは明るいものとなっています。

ネイサンは、基調講演後、もっと多くの背景事情を共有するためにTresconチームと会いオフステージでインタビューを行いました。

Tresconとのインタビューを読む(英版)

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