Cardano ADAを証券とするSECの主張内容CharlesやBinanceの反応まとめ

SECの主張

一言でまとめると:「IOGとEmurgoとCardano財団が開発・マーケティング・事業運営することを約束し、ADAの価値向上を期待させトークンセールし、今までそのように取り組んできたと発表しており、今後もユーザー増加のための試みを行うといってます。これは、投資契約であり、証券として提供および販売されている暗号資産と考えられ、それをBinance上で取引可能にしていました。」ということです。

具体的にCardanoについて触れられているのは378-383の6行です。6行を、各々端的にまとめます。

378:チャールズとジェレミーがIOHKを設立し、ADAの販売により約6200万ドルを調達しました。

379:“IOHKは技術を開発し、Cardano Foundationは開発の監督とCardanoの普及に責任を持ち、Emurgoは商業的採用を推進する”。これら3つの事業体は、ADAの最初の採掘後、合計で52億ADAを受け取り、これは最初のトークン供給量311億ADAの約16.7%にあたります。

380:3つの事業体は、ADAの販売による収益を、開発、マーケティング、事業運営、および成長のための資金として使用してきました。

381:ADAは、2017年11月よりBinance.comプラットフォームで、2019年9月よりBinance.USプラットフォームで売買・取引が可能になっています。

382:Cardano財団、IOHK、Emurgoが公に発信した情報は、ADAの最初の販売以来を含め、2017年11月以降にADAを購入した者を含むADA保有者が、Cardano Foundation、IOHK、EmurgoがCardanoプラットフォームを成長させる努力をすることで、ADAの需要や価値が高まり、利益を得られると期待させます。

383:Cardano財団、IOHK、Emurgoは公式に、ブロックチェーンに関する専門知識を明記した上でユーザー招致の努力を行なっており今後も行なっていく取り組みを発表しています。

Charlesの主張概要

「現在訴状を読み込んでいます。最終目標は、一握りの巨大銀行と提携したアジェンダベースのCBDCで、私たちの金融生活のあらゆる側面をエンドツーエンドでコントロールすることです。選挙で選ばれたわけでもない人々(SEC)が、大衆が自分をコントロールできる自由を剥奪し、一部と頭の良いエリートが支配すべきだと決定しました。正直、今起きていることはずっと前から繰り返し来ていたことであり、自由と権威主義の戦いです。今回のイベントは業界全体が常識的なルールやガイドラインのために団結する絶好の機会です。言いたいことはいろいろありますが、この業界には明るい未来が待っています。」

IOGの声明「証券であったことはあり得ません。」

Cardano財団「証券ではありません」

Binanceの主張概要

・SECと散々対話してきたのに一方的に訴訟され、失望しています。SECの申し立てを真剣には受け止めますが、自社のプラットフォームを強力に擁護します。一方的に一部の暗号資産を証券とラベル付することは、生産的な規制を作っていくことを放棄しているようなものです。また、BinanceUSの資産が危険という主張も事実無根です。このようなことでは、結局投資家保護を謳っていますが、投資家は保護されません。真摯に対応しますが、SECの行動は行き過ぎであり、業界パートナーと連携して反対していきます。

結局、私たちはどうすれば良いですか?

各々の主張はあると思いますが、過去は変えられませんので、SECの行き過ぎや誤りの部分には反対していく一方で、「今後もIOGとEmurgoとCardano財団がCardanoチェーンを管理している」という構図を変え、Cardanoチェーンのコミュニティの管理を進める必要性がより鮮明になったと考えられます。結局3社が管理してますよね、となれば、証券としての性質が強くなることは否定できません。

CIP1694やMBOの行末をしっかり見守り、DREPが始まったら、DREPへしっかり委任するなどを通じてガバナンスに参加することがより重要になってきていると言えるでしょう!:fire:

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