最近の組織変更とコミュニティのフィードバックに関するカルダノ財団の声明

最近の組織変更とコミュニティのフィードバックに関するカルダノ財団の声明

(カルダノ財団寄稿)

コミュニティ管理部門内の最近の人事異動について、コミュニティから様々な疑問が上がっています。

あるコミュニティメンバーは、カルダノ財団から十分な情報提供が無いと述べています。同様に、最近の人員配置の変更によってコミュニティ管理チームで行われる作業が継続されないこと、財団によって適切に監視されないこと、双方向のコミュニケーションチャネルが失われることなどが懸念されています。

コミュニティメンバーのリック・マクラッケンが、2020年9月2日に彼の個人的なYouTubeチャンネルを通じてビデオを公開し、コミュニケーションの欠如と不満ついて注目されるようになりました。

彼は、カルダノ財団の現在のリーダーシップとコミュニティ管理の今後の実践に関するいくつかの質問を提起しました。我々は難易度にかかわらず、すべての質問を常に歓迎し、また、より良いカルダノをつくり、評判を向上させ、広範な採用を促進する為に、常にプロセスを再評価すべきです。

また、カルダノ財団の公開ロードマップの作成に関して、コミュニティと健全な議論が行われ、これに重点を置くグループが多様な目標を表明しています。これには、コミュニティの期待を明確にすること、より多くのガイドを提供すること、カルダノ財団を支援することなどが含まれます。

カルダノ財団は、常に我々の大切なコミュニティが集まり、議論し、アイデアを提案することを積極的に歓迎し、奨励しています。あなたは我々の使命を達成するために努力するチームの延長として行動し、カルダノの採用を促進する仕事を補完します。現在進行中のコミュニティの取り組みは、我々のコミュニティが成熟しており、グローバルな社会的および金融オペレーティングシステムを構築するために喜んで努力することを明確に示しています。これは何年もの献身と忍耐が必要な努力ですが、我々は一緒にそこに到達すると確信しています。

カルダノ財団は、コミュニティの質問を収集して検討し、2つの共通のテーマを特定しました。

  1. 現在の仕事の流れ、成果、カルダノ財団のリーダーシップに関して、カルダノ財団の透明性を高めたいという願望がある。

  2. 最近の人員配置の変更を踏まえて、カルダノ財団のチームとコミュニティの間の現在の双方向のコミュニケーションチャネルを維持したいという願望がある。

この機会に、我々が組織として正しい方向に進んでいることを確認し、以下のより広いテーマに取り組んでいきたいと考えます。

カルダノ財団はリーダーシップの問題を抱えていますか?

いいえ、リーダーシップについての問題はありません。 我々は非常に献身的な評議会とEMURGOとIOHKからの代表者を含む学際的な分野から集まった多様なリーダーシップチームを持っています。さらに、まもなくCEOを招聘し、カルダノ財団を任務に向けてさらに舵をきっていきます。

ブロックチェーンと分散型台帳技術(DLT)が主流になるにつれて、財団が多様な能力を持つ有能な人材を取り入れ、カルダノプロトコルの採用を最大化する計画を立てている事が理にかなっていることは明らです。現在のリーダーシップは有能な個人が集まったチームで構成されており、2019年初めには5人未満のチームメンバー(理事会を除く)でしたが、今では全体で約30人のチームに成長し、カルダノ財団のミッション遂行に近づきました。

カルダノ財団において、人材に投資しスキルを追加することは非常に重要です- エコシステムパートナーIOHKは未来の技術を提供しており、我々は最大の影響と広範な採用に備えなければなりません。そのため、財団のチームをさらに強化し、スキルを追加し、カルダノのビジョンに近づくための実行を優先できるよう、コミュニティと緊密に連絡を取り合います。

新しいチームメンバー全員がフォーラムで自己紹介を行っており、各自の役割や、彼ら自身についてなど、質問がある場合は、各メンバーに問い合わせることができます。リーダーシップチームを含め、カルダノ財団全体に対して、容易にアプローチすることができます。

人員配置の変更はビジネスにおいて普通の過程であり、ー2年間で4回の変更しか行っていませんがー成長するチームを常に効率的に維持していきます。財団としての成長はまだ始まったばかりですが、この試みの中で我々と一緒にいてくれて感謝しています。-我々に説明責任を持たせ、本質的な質問をしてくれています。

コミュニティ管理チームについての計画はありますか?

はい、もちろん、財団内のコミュニティ管理機能を拡大し、さらに強化するための計画があります。コミュニティ管理チームの変更はいくつかの疑問を生む可能性があることを承知していますが、我々には、コミュニティの最善の利益、カルダノプロトコル、カルダノ財団を熱心に支援する強力で有能なコミュニティマネージャーが複数いること、また財団の他の部門から全面的な支援があることも強調したいと思います。

あなたはこれらのコミュニティマネージャーの多くを個人的に知っているでしょう、彼らは財団の顔であり、我々はあなたの心配事の収集や、日常的なあなたとのコミュニケーションを彼らに大きく依存しています。実際、2019年から多くの元カルダノアンバサダーをコミュニティマネージャーに登用しています。

我々は、コミュニティのより多くの人が現在のコミュニティ管理チームの仕事を尊重してくれることを望みます。彼らは実際に全面的に素晴らしい仕事をしており、この数週間は彼らにとって厳しいものでした。

双方向のコミュニケーションをオープンで透明な状態に保つ

我々は常に、大切なコミュニティや他の皆さんとのオープンで透明な対話を歓迎し、奨励しています。双方向のコミュニケーションチャネルがオープンで透明であり、カルダノ財団のすべてのチームメンバーに連絡を取れるようにプロセスを整えています。我々は共同して率直な議論を通じてミッションを加速することができます。

カルダノ財団内ではすべてのチームが分散化を維持しながら自律性を持って動いています。コミュニティや更には一般の人たちから質問を受けた場合、カルダノ財団のチームメンバーは、その役割に関係なく、回答を求める権限が与えられます。

我々にはコミュニティやその他のフィードバックに対処するための十分な内部手順があります。通常、コミュニティのフィードバックの最前線はコミュニティマネージャーであり、質問は組織のチャネルを通じて必要に応じて組織内で打ち上げられます。すべての場合において、上級指導者と評議会のメンバーはこれらを認識しており、必要に応じてサポートします。

我々のコミュニケーションチャネルの多くは、コミュニティ管理チームによって確立されています。たとえば、ダボスダイアリー、年次レビュー、教育コンテンツを取り上げたYouTubeチャンネルは、コミュニティマネジメントで元ドイツのアンバサダーであるトミー・カメラによって制作されました(残念ながら、Covid-19の制限により撮影スケジュールはかなり変わりましたが)。

同様に、ポルトガルのティアゴ・セロディオは、アンバサダー・プログラムの第2フェーズ(リワード)で大きな成功を収めました。もう一人の元アンバサダー、ニールス・スクーフは、日本語コミュニティ向けの専用チャンネルLINEを設立し、カルダノのコンテンツをより多くの人々が利用できるようにしました。

上海のライアン・ヘは中国語コミュニティを何倍にも成長させ、オランダの元アンバサダー、アンディ・ヘンドリックスは、2017年の初めての取引所上場からカルダノを伝道し、オランダ語圏でプロトコルを推進しています。

チームメンバーとコミュニティマネージャーは毎日カルダノに貴重な貢献をしており、コミュニティを一体に保つためにも大変貴重な存在です。あなた方コミュニティには、我々の現在のチームが行った貢献を認識し、カルダノ財団の将来に関わり続けることをお願いしたいと思います。

また、定期的に更新されるカルダノフォーラムと公式ウェブサイトをご覧ください。

カルダノ財団の現在の取り組み

現在の形態のカルダノ財団は、組織と進化するカルダノプロトコルのニーズによるいくつかの開発段階を経てできたものです。

皆さまは、様々な取り組みやアンバサダープログラムへの積極的な貢献を通じて、カルダノ財団の形成を支えてきました。我々は、堅実なファンダメンタルズにあり、明敏な方法を採用し、新しい経営陣を迎えてから、多くのことを達成したことを保証します。我々がどこにいたのか、どこに向かっているのかを要約しましょう。

過去 – 現在の計画

  • フェーズ1: ネイサン・カイザー、ドミノ・バーキ、マンミート・シンが2018年末に理事会メンバーに就任しました。2019年の焦点は、カルダノ財団を正しい軌道に乗せ(100以上の管理措置を実施)、キーパーソンとなる人を雇い、運営の基準をコンプライアンスと持続可能性に置くことでした。2019年には、フルタイムのスタッフは5人未満でしたが、現在は世界で20か所以上に約30人のチームを抱え、女性は3分の1以上を占めています。

  • フェーズ2: 2019年12月、ニコラス・アルケロスとタマラ・ハーセンは理事会にスキルを追加するために理事会に加わりました(ニコラスは技術、タマラ・インは人事)。カルダノ財団はさらに成長し、チームにさらなるスキルが加わりました。

  • フェーズ3: 2020年3月、カルダノ財団は、さまざまなストリームを調和させ、プロトコルの次のステップについて調整し合意できるようにするため、すべてのカルダノエコシステムパートナーのために 戦略ワークショップ を始めました。カルダノの3つの事業体から50人以上の人々が集まった結果、カルダノ財団だけでなくカルダノ全体の様々なワークストリームが確立されました。3つの事業体でのワークストリームの取り組みは進行中であり、完全な実現まではかなりの時間がかかります。フェーズ3では、カルダノ財団のチームがさらに成長し、アンバサダープログラムのフェーズ2(リワード)、プロジェクトリノバレ、ダボス会議、RFPとCIPの展開、シェリーのリリースなどのイニシアチブも見られました。

  • フェーズ4: 2020年11月かそれ以前に新CEOが加わり、カルダノ財団は、堅実でコンプライアンスに準拠した持続可能な事業を行い、採用、パートナーシップ、サードパーティの統合に焦点を当てていく段階に達します。また、今年後半にIOHKから重要な責任を引き継ぐ予定もあります。

  • フェーズ5: Goguenのローンチを皮切りに、スマートコントラクト、DApps、マーロウDSL金融契約の導入など、IOHKが革新的な技術を提供することでカルダノエコシステムに多くの企業パートナーが参加します。

コミュニティ主導のロードマップとカルダノの未来

我々は、カルダノ財団のロードマップの作成が最近はコミュニティ主導で進められていることを嬉しく思います。

我々のニーズ、コミュニティのニーズ、プロトコルのニーズはダイナミックに進化しており、EMURGOやIOHKなど、すべてのエコシステムパートナーが互いに大きく依存しています。ブロックチェーンのような革新的な技術においては、明敏なロードマップは、多くの相互依存関係や関係者を含む場合には非常に有利です。

3 つの事業体とコミュニティの緊密な連携を考慮すると、あらゆるロードマップにカルダノのすべての組織が含まれ、実行可能で具体的で測定可能な提案を提供する必要があります。3つの事業体は実際にカルダノ全体の最善の利益を求めて1つのエコシステムとして機能するので、ロードマップはすべての利害関係者とカルダノ全体を含む必要があります。

以上より、我々は明敏な目標によってコミュニティ及び広く一般の人々との間で透明性を高める必要があります。このようにして、現在のイニシアチブは非常に歓迎されており、彼らは我々の仕事を尊敬し、我々はコミュニティのサポートを受けていることを知ることでミッションを進める力を得て、カルダノの採用という目標を達成すべく全てのイニシアチブを促進しています。

目標を達成するために採用を行って世界レベルのチームを構築するには、時間をかけて耐える努力が必要です。第一に、時間を確保して長時間集中することが必要で、第二には必要なときにプロダクトローンチの準備ができているチームを構築することに焦点を当てており、このようなことが続いていきます。

例えば、シェリーのリリース直後に備えて、9人の新しいチームメンバーを財団内の複数の機能にまたがって集めましたが、現在はGoguenに備え技術スタッフのためのポジションが空いています。我々はスタッフの離職問題を抱えておらず、実際には、持続可能な方法でかつてない速度で成長しています。

その他の質問、フォローアップの回答、およびフィードバック

カルダノ財団の目標と使命は、複数あり多様です。コミュニティである皆さんも、我々にとって重要な焦点であり、我々に責任と透明性もたせます。さらに、我々はより広い目標を持っており、喜んでこれらについて説明することができます。

我々には、エコシステムパートナーを含む複数のステークホルダーを集めて、カルダノプロトコルを構築し探求する責任があります。これは簡単な作業ではありません。例えば、議員や規制当局との仕事は、我々の活動のほんの1面に過ぎず、大きなマイルストーンに到達するには何年もの裏方での作業が必要です。

同じことが、企業間関係や、カルダノブロックチェーンに確立されたビジネスを誘致する場合にも当てはまります。財団のリーダーシップの多くは、これらのプロジェクトに注がれます。このため、コミュニティチャネルで常に見えるとは限りませんが、彼らはフィードバックに関心があり、取り入れます。

最後に、フィードバックや厳しい質問をコミュニティ管理チームに直接送信するか、専用の チャンネル の [お問合せフォーム]cardanofoundation.org.(https://cardanofoundation.org/en/contact-us/) へお問合せ下さい 。

これは、フィードバックを収集し、正式に対応するために重要です。煩雑な公共のTelegramやYouTubeチャンネルでの質問は、多くのメッセージの中ですぐにわからなくなったり、悪者による攻撃の簡単な標的になったりしてカルダノのブランドと評判に損害を与え、採用活動を妨げてしまいます。

カルダノエフェクトポッドキャストの専用セッションで、さらにコミュニティの質問に答えます。皆様のご参加をお待ちしておりますので、ご意見をお寄せ下さい。カルダノ財団は皆様に改めて感謝し、カルダノエコシステム全体に責任を持ち、すべてのステークホルダーの目的に沿えるよう努めて参ります。